Project/Area Number |
17791175
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
菅原 一真 山口大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20346555)
|
Project Period (FY) |
2005 – 2006
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
|
Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
|
Keywords | JNK / MAPK / 内耳 / 有毛細胞 / 保護療法 / 培養 / 内耳保護 / 感覚細胞 / 細胞内シグナル伝達 |
Research Abstract |
内耳感覚細胞が障害される際細胞内シグナル伝達に関わる分子群の活性化が誘導され,その後に感覚細胞が死滅する。哺乳動物の感覚細胞はひとたび障害されると再生されることはなく,現在の難聴治療上の障壁となっている。本年度,我々は神経細胞がアポトーシスを起こす際に必須の物質とされるMAPKファミリーのひとつであるJNKに着目して研究を行った。マウスより無菌的に摘出した卵形嚢を,培養液中で培養を行うと,卵形嚢中の有毛細胞は24時間以上の間,ほとんど障害されることなく生存する。しかし,ネオマイシンを加えた培養液中では,一部の有毛細胞においてアポトーシスが誘導される。この卵形嚢に対し,免疫組織学検討を行ったところ,JNKやJNKの基質であるc-Junがリン酸化され,活性化していることが明らかとなった。一方で,JNKの阻害剤をネオマイシンと同時に培地に加えると,JNKの活性化が抑制され,またアポトーシスも観察されなかった。結果として,有毛細胞はネオマイシン存在下でも,障害されなかった。以上の結果は,有毛細胞死においてJNKが重要な役割を持っていることを示しており,JNKの抑制が内耳保護療法として利用できる可能性が示された。これらの結果は,論文にまとめ,報告予定である。
|
Report
(2 results)
Research Products
(5 results)