中耳真珠腫におけるレチノイン酸誘導による細胞形態変化解析
Project/Area Number |
17791181
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
白土 秀樹 九州大学, 大学病院, 助手 (30398060)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
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Keywords | 中耳真珠腫 / ビタミンA / 細胞骨格 / PPAR / RT-PCR |
Research Abstract |
retinoic acid(以下RA)は扁平上皮癌のみならず、扁平上皮細胞の形態変化を引き起こすことは既によく知られており、真珠腫上皮細胞にRAを作用させると扁平上皮細胞が線毛上皮に形質変換すると報告されているが、その機序は不明である。今回我々はRAシグナル伝達に重要な役割を果たすPPAR(peroxisome proliferator-activated receptor)と細胞骨格cytoketain(以下CK)、細胞膜接着因子のひとつであるβcateninとの相関について検討した。対象は2003年から2005年までの3年間に当教室で診断治療された中耳真珠腫のうち、中耳粘膜のコントロールを有する症例30例。全症例にSAB法による免疫組織化学染色を用い、RA関連因子の発現を検討した。また、細胞骨格CK13とCK8、βcateninについて発現様式を検討した。PPARγ陽性例は有意にβcatenin発現が抑制されていた。(p=0.044)即ち、RA signal伝達に関与するPPARγは真珠腫の接着を低下させる方向へはたらき、真珠腫の本体をなす、重層扁平上皮破壊する方向へ働きかける可能性を示唆していた。一方PPARgammaとNFkappaBとの相関について検討したが、有意な相関は認めなかった。同様の細胞骨格関連蛋白にintegrinが知られており、圧受容器としての可能性が指摘されているが、真珠腫上皮細胞も圧変化の観点から先天性真珠腫と後天性真珠腫で発生機序が異なっており、integrin関連蛋白のsignalingを解析した。その結果後天性真珠腫でPPARgammaの発現が低く、真珠腫の圧受容の作用点として重要な機能を持つ事が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)