めまい・平衡障害に対する胴体回転行動を指標とした治療薬探索モデルの開発
Project/Area Number |
17791211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | Kyushu University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
河内 明夫 Kyushu University of Health and Welfare, 薬学部, 講師 (80389593)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
Fiscal Year 2006: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 胴体回転行動 / 前庭神経核 / エンドセリン / グルタミン酸 / GABA / ニューロステロイド |
Research Abstract |
「めまい・平衡障害に対する胴体回転行動を指標とした治療薬探索モデルの開発」を行うにあたり、本研究では次の2つの点、1)薬物誘発胴体回転行動を前庭神経核に対し直接・間接的に作用する薬物によって分類する、2)本行動におけるベンゾジアゼピン系薬物による抑制効果とニューロステロイドによる作用増強効果について検討する、を当初より目標としてきた。1)についてその研究成果は、Japanese Journal of Equilibrium ResearchにEndothelin-1-induced barrel rotation: no direct modulation of rat medial vestibular nucleus neurone activity by endothelin-1として、直接・間接的に作用する薬物によって分類することができることを報告した。さらに間接作用薬物とされたエンドセリンの後大脳動脈付近への局所投与により胴体回転行動の回転方向に法則性があること、直接作用薬物とされたムシモールやグルタミン酸を浸透圧ポンプに注入し,これを第4脳室に植え込み,慢性的に投与することで胴体回転行動を生じさせ、本行動が96時間で正常姿勢に戻ることも派生的に分かってきた。このことから前庭代償(vestibular compensation)を薬物誘発胴体回転行動でも再現でき、これまで報告されている前庭神経・内耳破壊モデルに加え、新たなめまい・平衡障害動物モデルとして前進したと考えている.2)について脳室内投与を行うためのガイドカニューレ装着と薬物血中濃度モニタリングのための採血や薬物投与を簡便に行う血管カニュレーションの融合により、HPLCを用いての"薬物評価"が一部可能となった。今後、ウェスタンブロッティングデータとあわせ、詳細に"胴体回転行動を指標とした治療薬探索モデル"の構築に向け推進していく予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)