3-NP局所投与ラットの内耳障害発生機序及び薬剤投与効果に関する検討
Project/Area Number |
17791212
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | Kitasato Institute |
Principal Investigator |
瀧口 洋一郎 Kitasato Institute, 社団法人北里研究所・北里研究所病院, 耳鼻咽喉科研究員 (40306783)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 内耳エネルギー不全 / 3-nitropropionic acid / 蝸牛外側壁 / 線維細胞 / アポトーシス阻害剤 / 急性感音難聴 / 急性内耳障害 / 永久的閾値上昇 / アポトーシス / z-VAD-fmk / 蝸牛外側壁線維細胞 / 音響外傷 |
Research Abstract |
研究目的:ミトコンドリアトキシンを用いた永久的聴力閾値上昇モデル(PTSモデル)に対しその長期経過を観察し、アポトーシス阻害剤を用いた場合と比較しその効果を検討する 研究方法:ミトコンドリアトキシン3-nitropropionic acid(3-NP) 500mMをSprague-Dawley Ratの正円窓窩に局所投与してPTSモデルを作成した。聴力評価はAuditory Brainstem Response (ABR)にて術前及び術後経時的に行い、モデル作成後約110日経過観察後に組織学的検討を行なった。 研究成果:8kHzでは閾値変化が投与直後よりスケールアウトで固定され、僅かに回復するものがあった。20kHzでは聴力はスケールアウトのままであった。組織学的には外側壁線維細胞の障害は中回転では回復をみとめたが、基底回転では高度に障害が残存した。 考察:蝸牛外側壁線維細胞は再生能を有するため長期観察により障害が回復する可能性が考えられるが、今回の実験では外側壁の障害は中回転では回復したが基底回転においては残存した。これまでの当研究室の報告では3-NPの投与後に中回転・基底回転ともに外側壁線維細胞が障害されることから線維細胞は再生能を有するものの限界があることが判明した。また昨年の報告でアポトーシス阻害剤の投与により基底回転においても細胞障害が抑制されたことから、本難聴モデルにおいて、組織障害の抑制のためにもアポトーシス阻害剤を早期に投与する必要性があることが判明した。急性感音難聴の中には内耳エネルギー不全が存在する可能性が考えられており、急性感音難聴の治療にアポトーシス阻害剤の治療が有効である可能性が示された。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)