皮膚幹細胞(SP細胞)の局在検討と単離、培化誘導法の確立および生体内での機能解析
Project/Area Number |
17791286
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Plastic surgery
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Research Institution | Research Institute, International Medical Center of Japan |
Principal Investigator |
河瀬 陽子 国立国際医療セ, 研究員 (10392408)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 幹細胞 / 再生医学 / 皮膚 / 移植 / 骨髄 / スフェア法 / 間葉系細胞 / 造血系細胞 |
Research Abstract |
本研究は、皮膚幹細胞を培養条件下で骨髄間葉系および造血系細胞への分化を試みると共にその分子メカニズムの解析を行い、移植実験を用いて生体内での機能解析を行うことを目的とした。 平成17年度は中胚葉系への分化誘導を促進するといわれているアクチビンやBMP4などを様々な条件で皮膚幹細胞の培養液中に添加し、スフェア(幹細胞)を形成させRT-PCR法などを用いて遺伝子の発現を検討した。その結果、10ng/mlのアクチビンを添加し形成されたスフェアにおいて中胚葉系の発生初期の段階で発現するといわれているNodalの発現レベルが上がることが明らかとなった。また非上皮系のマーカーであるビメンチンの発現レベルがコントロール群と比較して上がることが明らかとなった。さらに骨髄移植への応用が可能であるか、致死量の放射線を照射したマウスの尾静脈にGFP(beta-actin promoter-enhanced GFP)マウスより取得した皮膚幹細胞を移植し、経過観察および機能解析を行った。照射後、移植していないマウスは1週間で死亡したが、皮膚幹細胞を移植したマウスは2週間生存した。そして、移植後2週間目にFlow cytometryを用いてGFP陽性細胞の割合を解析した。その結果、リンパ球において11,7%,単球において18,2%のGFP陽性細胞が確認できた。皮膚幹細胞からの骨髄間葉系細胞および造血系細胞への分化誘導にはさらなる検討が必要であると思われるが、本年度の結果から皮膚幹細胞を中胚葉系の細胞へ分化可能なこと、またさらなる検討を加えれば骨髄移植への応用をも可能であることが示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)