抑制性シナプス情報伝達機構の制御に関わるPRIP遺伝子の発現調節機構の解析
Project/Area Number |
17791324
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Functional basic dentistry
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松田 美穂 九州大学, 大学院歯学研究院, 助手 (40291520)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | PRIP / 抑制性シナプス情報伝達 / 遺伝子発現 / PLC / イノシトールリン脂質 |
Research Abstract |
今年度は、PRIP-1遺伝子の発現調節機構について解析を行った。 ヒトPRIP-1遺伝子において、17年度にプロモーター領域を特定したが、この塩基配列を検討したところ、GC richでTATA配列を有していなかった。また、神経系の培養細胞において特に高い転写活性を有する領域(-237〜-108)を見いだしたので、これについて転写因子の結合の可能性を検討した。数種類のプローブを作製し、神経系の培養細胞の核抽出物を用いてゲルシフトアッセイ(EMSA)を行ったところ、このうち3つのプローブにおいて核タンパク質の結合が見られた。これらのプローブの配列についてデータベース検索を行ったところ、E boxおよび2つのMAZ転写因子結合部位が存在していた。これらの領域における転写因子の結合について検討したところ、E boxについてはNeuroD、Mash、Math、Ngn等既知の転写因子の結合は見られなかったが、MAZ結合部位についてはMAZの結合を確認した。種間で配列を比較したところ、E boxはマウス、ラットには存在しなかったが、2つのMAZ結合部位は種間で保存されており、MAZによる転写制御の重要性が示唆された。未知の転写因子の結合の可能性については、EMSAや結合因子の抽出、質量分析を行ったが、新規分子の具体的な同定には至らなかった。MAZ結合部位に変異や欠失を組み込んだコンストラクトにおけるルシフェラーゼアッセイでは、転写活性は減少した。 以上より、未知の転写因子の関与も十分あり得るが、少なくともMAZ結合部位を含むこの領域が、PRIP-1遺伝子の発現調節に重要であることが分かった。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)