Project/Area Number |
17791328
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Functional basic dentistry
|
Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
帖佐 直幸 岩手医科大学, 歯学部, 助手 (80326694)
|
Project Period (FY) |
2005 – 2006
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
|
Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
|
Keywords | カルレティキュリン / ミエロペルオキシターゼ / 間葉系幹細胞 / スクレイピー反応遺伝子 / 細胞外マトリックス / 分化 / ミエロペルオキシダーゼ |
Research Abstract |
平成17年度に、分子シャペロンであるカルレティキュリン(CRT)がin vitroでミエロペルオキシダーゼ(MPO)と結合し、MPOの最大反応速度が増加することを明らかにした。しかしながら基質特異性には影響しないことから、本年度はCRTとMPOの相互作用について、特にCRT存在下におけるMPO特異的阻害剤の影響を解析した。その結果、MPO活性における50%阻害濃度はsalicylhydroxamic acidがCRT存在下・非存在下ともに500μMであったのに対し、4-aminbenzoic hydrazideはCRT存在下で80μM、非存在下では2.5μMであった。このことから阻害様式の違いによってCRT存在下での阻害効果に差が生じることが示された。 一方、昨年度にヒト間葉系幹細胞(hMSC)の分化を制御する新たな候補因子としてスクレイピー反応遺伝子1(SCRG1)を同定した。本年度も引き続きSCRG1の性状解析と、hMSCの分化における役割について検討した。その結果、SCRG1はデキサメタゾン処理で負に制御されること、細胞外へ分泌されること、ジスルフィド結合を介してホモダイマーを形成することが明らかになった。さらに、プロテインアレイでSCRG1と結合するタンパクを検索した結果、ラジニン(LAD1)が同定された。LAD1はヘミデスモゾームと基底膜の接着部位でコラーゲン、インテグリン、ラミニン等とコンプレックスを形成することが知られている。この事実はSCRG1が細胞の接着や伸展、増殖等に関与している可能性を示唆している。また、siRNAでhMSCのSCRG1をノックダウン結果、骨分化マーカーであるアルカリホスファターゼの発現が上昇した。このことからSCRG1はhMSCの分化を制御している可能性が示唆された。
|