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海洋性接着ペプチドを応用した歯髄組織再生への基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 17791363
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Conservative dentistry
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

梶原 武弘  鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 助手 (10305138)

Project Period (FY) 2005 – 2006
Project Status Completed (Fiscal Year 2006)
Budget Amount *help
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Keywords歯髄 / 再生 / ペプチド / 接着 / 増殖因子
Research Abstract

*海洋性接着ペプチドを用いて歯髄組織再生モデルを確立するために、抜去した歯牙を歯頚部で切断した歯根部分、及び人口的な根管モデルとして市販の透明根管モデル(NISSIN,S2-U1)を、それぞれ一定サイズのファイルで拡大したものを使用した。根管内部に、増殖因子(HGF,VEGF,bFGF)を加えた接着ペプチドを硬化させてある歯根及び根管モデルを、歯根膜由来線維芽細胞を培養しているディッシュ上に少し浮かせた状態で固定し、根管内部に細胞が増殖してくるかどうかを検討した。
1:根管内部に増殖因子(HGF,VEGF,bFGF)を加えて接着ペプチドを硬化させてある歯根及び根管モデルにおいて、根管内部への細胞の増殖、ペプチドの溶解状態をHE染色にて観察したところ、ペプチドの溶解は根尖のわずかな部分にのみ認められたが、根管内部への細胞の増殖はほとんど認められなかった。このことから、根管内で硬化した接着ペプチドは溶解しがたいことと、ディッシュと連続的につながっていない根管モデルに対しての細胞の分散、増殖は難しいことが示唆された。
2:歯根を縦分割したもの、及び透明根管モデルを分割し内面に接着ペプチドを一層硬化させて培養デッシュに固定し、直接細胞を播種させて培養を行ったところ細胞の定着と増殖が確認された。接着ペプチドに増殖因子(HGF, VEGF, bFGF)を加えて硬化させ培養を行いMTT法で細胞増殖を測定したところ、bFGF添加時にのみ無添加のコントロールと比較して細胞の増殖が観察された。
以上の結果より、海洋性接着ペプチドを用いた歯髄組織再生モデルは、根管内部全てを硬化させた接着ペプチドで充填する方法は現状では難しいこと、根管内部を一層の接着ペプチドで覆った場合には細胞が増殖する可能性を見出したことから、根管内部に細胞が溶解もしくは吸収できるような新たな充填材料を模索し、接着ペプチドと併用することで、歯髄組織再生モデルを確立できる可能性が示唆された。

Report

(2 results)
  • 2006 Annual Research Report
  • 2005 Annual Research Report

URL: 

Published: 2005-04-01   Modified: 2016-04-21  

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