骨髄間葉系幹細胞からの歯髄細胞誘導による象牙質・歯髄複合体再生療法の確立
Project/Area Number |
17791366
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
諸冨 孝彦 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (10347677)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 象牙質・歯髄複合体 / 再生療法 / 歯髄細胞 / スキャホールド / ドラッグデリバリーシステム(DDS) / 歯乳頭細胞 / エナメル上皮細胞 / 分化誘導 |
Research Abstract |
歯の発生過程における象牙質・歯髄複合体構築にはエナメル上皮細胞との上皮一間葉相互作用が不可欠であり、細胞の分化ステージによってもその影響が変化する事を平成17年度に報告した(Morotomi T. et.al. : Achs.Oral Biol.50:695-705,2005)。他方我々は、歯冠形成後萌出した歯においては、歯髄創傷治癒過程において歯髄細胞が上皮細胞との相互作用なくして象牙芽細胞様細胞に分化し、修復象牙質を形成する事を報告している(Kitamura C.et.al. : Operative Dentistry. 28:75-79,2003)(Kitamura C.et al. : J.Endod. 29:41-43,2003)(Kitamura C.et al. : J Dent Res. 82:91-95,2003)。よって今年度は以下に述べる研究を行った。 始めに、歯髄細胞の創傷治癒過程についてさらなる知見を得るため、口腔内細菌によるlipopolysaccharide(LPS)の歯髄細胞への影響およびその後の歯髄細胞の動態について研究し、報告した(Kitamura C.et al. : J Cell Biochem. 99:797-806,2006)。次に、髄腔内に象牙質・歯髄複合体再生を実現させる上で必要となる条件検索のために石灰化能を有する歯髄細胞株を樹立し、報告した(Nomiyama K.et al. : International Association for Dental Research, New Orleans, USA 2006)(野見山ら:日歯保存誌,49秋季特別号:30,2006)。さらに、象牙質・歯髄複合体再生におけるスキャホールドおよびドラッグデリバリーシステム(DDS)に適した材料として、bFGF,コラーゲンスポンジおよびゼラチンハイドロゲル粒子の適用を報告した(菊池ら:日歯保存誌,49春季特別号:38,2006)(菊池ら:日本組織工学会総会抄録集:2006)。 以上により、象牙質・歯髄複合体再生療法を確立する上で重要である基礎的知見を得る事ができたと考える。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)