Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
目的 近年,様々な疾患がストレスとして脳機能に影響することが徐々に解明されてきた.しかし,咬合の不調和と脳機能との関係は十分に明らかにされていない.そこで,本研究の目的は,ラットに付与した実験的咬合干渉が分子組織学的にストレスとして脳内で確認できるか否かを検討することである. 結果 入力系の海馬では干渉装着後1日目(56個/S)に陽性細胞が発現し,干渉除去後の14日目(57個1S)まで変化は認めなかった.その後,発現は有意に減少を認め20日目には(6個/S)と対照群と同等値まで減少した.他の入力系の3部位においても同様の発現を認めた.また,出力系の視床下部室傍核では,干渉装着後1日目(100個/S)に陽性細胞が発現し,9日目(46個/S)まで有意に減少した.干渉除去直後の14日目(64個/S)では9日目より有意に増加したが,その後に発現は有意に減少を認め20日目には(6個/S)と対照群と同等値まで減少した.他の出力系の3部位においても同様の発現を認めた. 結論 実験的咬合干渉の付与は,脳内においてc-fos mRNAを増加させ,それは干渉除去まで続くが,干渉除去後は徐々にc-fos mRNAが消失したことから,口腔内の咬合干渉はストレッサーとして脳機能に影響を及ぼすことが示唆された.
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