Project/Area Number |
17791472
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
大場 誠悟 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (80363456)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2006: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | 瘢痕 / 創傷治癒 / Hsp47 / Smad / 瘢痕形成 |
Research Abstract |
生後の瘢痕形成を伴う治癒過程を、いかにして再生に類似した治癒過程へと導いていくかは、外科に携わる我々にとって非常に重要なテーマであると考えられる。そこである時期までの胎児では創傷治癒に療痕形成を伴わないことに着眼した。本研究においては、創傷治癒に重要な役割をはたし、瘢痕の主要構成成分であるコラーゲンの主な産生細胞である線維芽細胞を培養し、胎児由来と新生児由来のそれらの性質の比較検討を行った。両細胞に、創傷治癒過程において重要な役割を果たす一方で過剰な発現が瘢痕形成を誘導するとされるTGF-β1を暴露させた。結果、胎児由来の細胞ではコラーゲンの発現に変化は認められなかったが、新生児由来の細胞では著名な発現増加が認められた。さらにコラーゲンに特異的な分子シャペロンであるHsp47の発現を検討したところ、同様の所見が得られた。Hsp47発現の両細胞におけるこの差はプロモータレベルですでに認められることが確認できた。そこで更にTGF-β1の細胞内シグナル伝達物質であるSmadの発現を比較検討した。TGF-β1を作用させることでTGFレセプターの発現には両細胞とも変化が認められなかった。Smad2/3の発現は両細胞とも発現増加が認められたが、リン酸化smad2/3は新生児由来の細胞でのみ増加が認められた。そこで抑制系smad7の発現を検討したところ胎児由来の細胞でのみ発現の増加が認められた。これらのことより、胎児由来の線維芽細胞ではTGF-β1に暴露されることで、抑制系のSmad7を生成誘導させ、その結果smad2/3のリン酸化を抑制し、その下流へのシグナル伝達を抑制しているものと考えられる。このことが胎児では瘢痕形成を伴わず創傷治癒過程をたどることの一因となっているであろう。
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