Project/Area Number |
17791637
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Clinical nursing
|
Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
川崎 友絵 京都府立医大, 医学部, 助手 (10321069)
|
Project Period (FY) |
2005 – 2007
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
|
Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
|
Keywords | 慢性疾患児 / 自然体験 / 生きる力 |
Research Abstract |
慢性疾患をもつ子どもに、「自然体験」を活用して、生活の質を高め、「生きる力」をより強く育むことのできる「自然体験」プログラムを開発することを目的に研究を行っている。これまでの研究で、「自然体験」と気管支喘息をもつ子どもの「生活体験」や「疾患の自己管理」との関連、4歳児をもつ母親の「自己管理スキル」との関連などを明らかにした。平成17年度は、(1)京都府、奈良県、岡山県の大学生1〜4回生232名を対象に、幼少時から青年期に至る過程での「自然体験」の頻度と内容、「自然体験」から得たものなどを調査した。分析は、学童期に慢性疾患を罹患した57名を対象とし、一部は健康な大学生と比較した。その結果、学童期に慢性疾患を罹患した大学生の「自然体験」の頻度は、全体的には健康な大学生と有意差はないが、日の出日の入りや星空を見る、キャンプするなどの体験については有意差があり、宿泊を伴う体験の少なさが考えられた。また、多くの学生が「自然体験」から得たものがあると感じており、病気の子どもが「自然体験」をすることの意味についても、ほぼ全員が「意味がある」と答えていた。自由記述の結果からは、「自然体験」は、生きていることの喜びを実感させ、闘病意欲を高め、生活や自分自身の幅に広がりをもたせ、豊かな人間性を養うなどの効果があることが示唆された。これらから、慢性疾患をもつ子どもに「自然体験」の機会を提供することは有益であると考えられた。なお、この調査結果は、第19回日本看護福祉学会、第53回日本小児保健学会で発表予定である。(2)「自然体験」が子どもと保護者に与える影響について検討するため、約2年にわたり「自然観察会」で慢性疾患をもつ子どもと保護者の参加観察を施行中であり、今後分析を行い、「自然体験」プログラムの開発を目指す予定である。
|