妊娠・育児期に良質な睡眠を得るためのプログラム作成にむけて
Project/Area Number |
17791639
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Clinical nursing
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
松田 かおり 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (80363993)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 妊娠 / 睡眠 / 不安 / 抑うつ性 / 生活習慣 |
Research Abstract |
本研究では,妊娠・育児期に良質な睡眠を得るために,妊娠期の生活や身体活動量、心理面と睡眠健康との関連を検討することを目的としている。本年度は,睡眠健康と精神・心理面との関連,母親役割準備行動,自己管理能力等について,妊婦31名(初産婦22名,経産婦9名;平均年齢31.4±4.0歳)を対象に検討した. その結果,不安に関しては,夜間睡眠や日中覚醒の満足度に関連が高く,寝つきや早朝覚醒,起床時の眠気といった睡眠の諸問題に関する自己評価とも関連を認めた.また,睡眠の良好な者は不良な者に比べ有意に不安が小さく,睡眠健康を脅かす要因の中で睡眠維持障害関連と睡眠随伴症状関連,起床困難関連が不安に影響を及ぼしていることが明らかとなった.また,抑うつ性は,特に睡眠維持障害関連や入眠障害関連の影響を受けることがわかった. また,妊娠中のセルフケア動機づけや胎児への感情は睡眠の質に影響した.すなわち,胎児や妊娠経過に対する肯定的な感情を高揚させることで睡眠の質の改善が期待されること,また外発的な動機づけの高い妊婦に対しては睡眠の質のさらなる悪化が懸念されることが示唆された.さらに,自己管理能力の高い者ほど全般的な睡眠健康が良好であり,睡眠が良好な者は不良な者に比べ,"情報収集"と"問題の明確化"に関する能力を有していた.妊娠中に生理的,物理的におこる睡眠の質の変化に対して自己管理能力を向上させたり、適切な活用を指導することにより,睡眠健康の維持増進が可能であると示唆された.
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)