Project/Area Number |
17791653
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Clinical nursing
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Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare (2006) Gumma Paz Gakuen College (2005) |
Principal Investigator |
大山 太 高崎健康福祉大学, 看護学部, 講師 (30398531)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Keywords | 救急看護 / 災害看護 / テレコミュニケーション / 無線通信 / コミュニケーション / 災害医療 / 看護師 |
Research Abstract |
大災害における災害医療実践の場やプレホスピタルケアに従事するような状況では、スタッフ間のコミュニケーションは重要である。現在病院内ではさまざまな、高度なTelecommunicationシステムが利用されているが、上記のような状況では利用できない。このような事態に、機能が単純且つ設置が容易な特定小電力単信無線電話(以下無線電話)を用いて、災害医療やプレホスピタルケアに従事する看護師のコミュニケーション支援に利用できないかを検討した。本研究では、(1)実際に重症患者を一斉移動する状況で、患者搬送を制御する看護師に無線電話を使用してもらいその様子を観察した。その結果、重症患者を同時多数移送する場合、移送に要した時間のおよそ1/3に相当する無線通信時間を必要とすることがわかった。また、(2)無線電話を実施した看護師へのアンケート調査からは、リアルタイムに情報伝送する手段がない状況では、看護師が無線電話を利用することで医療を円滑に進められる可能性が高いことが示された。一方で、(3)詳細な模擬医療情報を看護師に無線電話で伝送させた実験では、発音の似ている単語や文字を誤って伝送している場合が多く観測された。これらのことより、無線電話はそれ以外のTelecommunication手段か存在しない災害現場やプレホスピタルケアの現場では有効に利用できる可能性があるが、通信のための訓練やプロトコルを準備しておくことが必要であると結論した。最終的に、本研究を通じて得られた問題点を集約し、医療者のための無線通信マニュアルを作成した。これらは実験協力大学病院他、JICA国際緊急援助隊の教育でも使用される予定になっている。
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