Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2006: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
平成19年度は,精神科デイケア通所者を対象に,プログラムへの参加状況と生活機能,主観的幸福感,身体機能の実態とそれらの関係を明らかにする。 調査時期は,平成19年9月〜11月である。対象者は,平成18年度の調査に協力が得られ155名である。そのうち,有効回答者65名(男性40名,女性25名)を分析対象にした。通所者の平均年齢が50.1±12.1歳,病名は統合失調症が55名(84.60%)あった。 調査内容は,「精神障害者生活機能評価尺度」,WHO主観的幸福感尺度(WHOSubject Well-BeingInventory,SUBI),身体機能に関すること,プログラムに関することである。身体機能に関することは,握力,垂直跳,閉眼片足立ち,肺活量,身長,体重,体脂肪率を測定した。測定方法は,新・日本人の体力標準値(東京都立大学体育学研究室,2000)に準じた。通所者の諸体力の程度を明らかにするため,通所者の諸体力と新・日本人の体力標準値(東京都立大学体育学研究室,2000)を年齢別に比較し,日本人の体力標準値の95%信頼区間の下限を外れた人を諸体力低下群とした。 プログラムに関しては,通所者が積極的に参加できるプログラムはSST,調理,散歩であり,その理由にはプログラムが自分の生活に役に立つからと考えていた者が多かった。通所者の生活機能については,生活機能得点(活動と参加の合計点)が86.8±11.8点,活動得点が50.4±13.7点,参加得点が36.4±10.3点であった。主観的幸福感に関しては,SUBIは72.5±10.5点であった。諸体力低下群は,握力,垂直跳,閉眼片足立ち,肺活量の項目で,80〜90%を占めていた。肥満である通所者は39(60.0%)名であった。プログラムへの参加状況と参加点に弱い相関がみられた。
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