Project/Area Number |
17791687
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Community health/Gerontological nurisng
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
松下 祥子 首都大学東京, 健康福祉学部, 准教授 (30291941)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2005: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
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Keywords | 住宅神経難病者 / 訪問看護 / 経皮的二酸化炭素分圧 / 夜間睡眠時測定 / 在宅神経難病者 |
Research Abstract |
本研究は、訪問看護師が、在宅神経難病療養者の呼吸障害の程度を正確に把握するための観察項目や非侵襲的呼吸モニター機器である経皮的二酸化炭素分圧測定(以下tcPCO_2)、経皮的動脈血酸素飽和度測定(以下SpO_2)等の使用法の注意点やその測定値と対応すべき治療を知り、的確に医師と連携する方法及び看護の方策について検討することを目的に行った。研究倫理委員会の承認を得て、多系統萎縮症療養者3人、Becker型筋ジストロフィー療養者1人を対象に、tcPCO_2やSpO_2等の定期的な測定を行い、測定結果の利用の仕方について医師や訪問看護師、療養者・家族と検討した。 その結果、以下のように夜間睡眠時等の定期的な非侵襲的呼吸モニター機器での測定は、呼吸障害の進行程度の予測や、医療処置選択の時期、医療処置の終了に関わる可能性がわかった。 1.多系統萎縮症の呼吸障害進行期の場合、日中覚醒時のSpO_2及びtcPCO_2が正常範囲であっても、夜間睡眠時は逸脱した値を示すことがあった。その時期には訪問看護師や理学療法士が四肢の運動機能の低下や嚥下障害、構音障害が顕著に進行しているとアセスメントしている時期と重なることが多かった。夜間睡眠中のSpO_290%以下が全睡眠時間に占める割合が上昇し、tcPCO_2が上昇している時は、医師や訪問看護師は気管切開や人工呼吸療法・非侵襲的換気療法の選択の説明や、今後の療養生活の具体的な説明や提案を行い、療養者・家族は医療処置の選択や、最期の心づもりをしていた。また医師や訪問看護師は、夜間睡眠中のSpO_290%以下の割合がほとんどなくても95%未満の割合があるときは、今後の呼吸障害進行を予測する目安として、呼吸障害の観察を強化していた。 2.呼吸障害に循環器障害を合併したBecker型筋ジストロフィー療養者(気管切開、人工呼吸療法)は、循環器障害の軽快により酸素療法の終了時期を、日中及び夜間睡眠中のtcPCO_2、SpO_2、脈拍測定を行い医師が決定した。酸素療法終了により外出しやすくなりQOLが向上した。
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