理系女子高校生のキャリアパス形成への支援モデルの検討
Project/Area Number |
17H00045
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育学・教育社会学
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Research Institution | 東京都立戸山髙等学校 |
Principal Investigator |
荒井 きよみ 東京都立戸山髙等学校, 教員
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Project Period (FY) |
2017
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2017: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | キャリアパス設計 / 理系女子高校生 / ライフデザイン学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、理系女子高校生のキャリアパス設計の傾向を明らかにし、キャリアパス形成に必要なリテラシー尺度を作成し、キャリアパス形成要因モデルの提示である。対象者はスーパーサイエンスハイスクール(以下、SSH)指定校の1年生であり、SSH独自カリキュラム(以下、SSHクラス)で学ぶ2学級と学習指導要領のカリキュラムで学ぶ7学級(以下、非SSHクラス)について、それぞれ男子をSB群、NB群、女子をSG群、NG群とした。 第一に、「家庭基礎」で設計した100年ライフデザインのライフイベントを二元配置分散分析で検定した。「婚姻」「子ども」「働き方」に関してクラス差は有意ではなかったが、ジェンダー差は有意に認められた(F(1,352)=10.82、MSe=3.45、p<.01)。最頻型は4つの群で「DEWKS」となり、SG群では最も高く、7割弱を占めた。3つの群に比してSG群は「DINKS」を望む割合も高かった。「離職年齢」に関して、非SSHクラスにおいてはジェンダー差が有意に認められた。最頻値は4つの群とも「60歳台」、次いでSG群が「70歳台」、NG群が「出産時」であった。ジェンダーバイアスがみられる一方で、理系女子高校生は具体的な職業を目指し、高齢期まで働くことを望む傾向が明らかになった。 第二に、21世紀型スキルを援用して作成した尺度による質問紙調査を実施した。Amosによる共分散構造分析を行った。確認的因子分析の結果、3つの因子が抽出され、高次因子の存在を仮定し、キャリアパス形成の2次因子モデルを作成した(自由度=39, カイ2乗値=80.466, p値=.000, IFI=.964, CFI=.963, RMSEA=.O82)。適合も良好で有意なモデルとなり、2次因子の「仕事への興味・関心」は1次因子の「コミュニケーション」へのパス係数が0.84と大きく、最も高いことが示された。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)