イギリスの学校における新任教員の成長過程とその支援に関する実証的研究
Project/Area Number |
17H00062
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育学・教育社会学
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Research Institution | 神奈川県立荏田高等学校 |
Principal Investigator |
盛藤 陽子 神奈川県立荏田高等学校, 教員
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Project Period (FY) |
2017
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥510,000 (Direct Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2017: ¥510,000 (Direct Cost: ¥510,000)
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Keywords | 新任教員 / 導入教育 / 成長支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
イギリスの学校において新任教員(newly qualified teacher)が教師としてどのような経験を重ねて成長を遂げていくのかという過程に加え、他の教師がその成長支援や指導にいかなる関わりを持っているのかを検討することが本研究の目的である。 本研究ではイギリスにおいて顕著な特徴を見せる実践性の高い学校主導型教員養成教育との継続性に着目した初任期の教師に焦点を当てている。イギリスでの研究フィールドとして長らく関わりを維持してきたSchool-centred Initial Teacher Training(SCITT)による養成教育を経て、イギリス独自の法定導入教育(induction period)を受ける新任教員とその支援に携わる教師を研究対象とした追跡調査を実施した。法定導入教育に関わる政策文書や個別の学校連合が提供する導入教育プログラムなどの一次資料の収集と、平成30年3月初旬にイギリス北東部にある小学校を訪問し、新任教員に対する非構造化インタビューと授業観察などを行った。 本研究をさらに継続・発展させるため、本研究の経過と得られた成果の一部をノルウェーでの教育学会で発表し、イギリス以外のヨーロッパ諸国における関連した研究状況の把握や様々な角度からの意見交換を行う機会を得た。教育省(Department for Education)が提示する法定導入教育の実施が各地域の学校連合が提供するプログラムの内容や各学校の指導教員の経験と力量に大きく委ねられていることによる様々な課題が新任教員の語りを通して明らかになってきた。本研究は教員養成教育との継続性に着目した初任期の教師を対象としたものであり、今後も新任教員を含めた初任期の教師が成長していく個別具体的な過程を追跡する調査を実施し、その研究成果を公表する。
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Report
(1 results)
Research Products
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