教育実習生の活動分析を通した教師の学びの記述-学びの段階と内容に注目して-
Project/Area Number |
17H00158
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅱ(理科系)A
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
袴田 綾斗 広島大学, 附属中学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2017
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2017: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | 数学 / 教師教育 / 教員養成 |
Outline of Annual Research Achievements |
○研究目的 : 本研究は, 中学校および高等学校数学科における教育実習生の活動を記録・分析し, 授業設計, 授業実践, 授業協議の各段階で, 実習生にとっていかなる学びが生じ, それがいかなる態度変容に結びつくかを明らかにすることを通して, 効果的な教育実習指導の方略を開発することを目的とする。 ○研究方法 : 1. 教育実習生の活動を授業設計, 授業実践, 授業協議の段階に分類し, 各段階における活動を分析した。その際, 学習指導案, 授業の記録(ビデオ記録とトランスクリプト), 授業協議の記録を, それぞれの段階に対応するデータとして用いた。 2. 上記の各データの分析において, フランスにおける「教授人間学理論(Anthropological Theory of the Didactic)」を分析枠組みとして用いることによって, どのような段階でいかなる学びが生じたかを記述した。特に, 授業後の協議会において, 授業に関する知識が構成され, 発展していくのかに注目し, 現職教師の協議会の場合と比較することで, その特徴を記述した。 ○研究成果 : 1. 教育実習生が行う授業後の協議会の特徴として「指導内容面・指導技術面に関する実践的な知識-know how-の深化のみが起こった」という現象を記述した。これは, 現場教師の場合と比較して「指導学習目標に関連して授業実践の理論的な知識の発展がおこる」という現象と比較すると顕著である。 2. 実践への示唆として, 教育実習生による協議会において理論的な知識の発露や発展が起こるように, 指導にあたっては授業目標や授業評価との関連を意識するようにメンタリングする必要がある, ということが明らかとなった。
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Report
(1 results)
Research Products
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