初心者が汎用フライス盤の作業をする際に数値で状況を把握できる方法の確立
Project/Area Number |
17H00228
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育工学B
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Research Institution | Nagano National College of Technology |
Principal Investigator |
市川 敬夫 長野工業高等専門学校, 長野工業高等専門学校, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2017
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2017: ¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
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Keywords | フライス盤実習 / 6面加工指導 / 事故の防止対策 |
Outline of Annual Research Achievements |
長野工業高等専門学校の実習における汎用フライス盤の平面加工の問題点を確認したところ, 6面フライス作業において各面の直角度の測定が正確に行われていないことがわかった. 直角度の測定は, スコヤを使っての目視での確認となるが, 初心者の場合にはスコヤを正確に操作することが出来ないために正確な直角を加工することができない. そのために, 以降の工程で材料が外れてしまうなどの事故につながっていた. 事故の分析をした中で, 事故を回避するためには20μmのすきまを目視で判断できなければならないことが分かった. しかしながら, 初心者の学生は50μm以上のすきまがあるものでも, 「すきまなし」と判断してしまっていた. そこで, 直角度のレベルを数値で判断することができないか検討した. その結果, スコヤマスタという測定器を使うことで, ダイヤルゲージの読み取りをすることですきまの測定ができることがわかった. 技能検定の受験をするための学生の作業指導の際に, スコヤマスタを使った確認をすることを工程に取り入れてみた. その結果、すきまの判断が正確にできるようになった. あわせて, スコヤでの測定もできるように指導する必要があることから, スコヤで測定した際のすき間のレベルがどの程度の数値となるのかをあわせて確認させていく方法を検討した. 使用するスコヤも, 定盤に置いた際に安定するものでないと初心者には使いにくいことがわかったため, 授業には, ベースの幅が10mm以上の安定したものを導入することとした. これらの結果, 学生が容易にかつ安全に直角度の測定を学ぶことができるようになった. そこで, これらの指導の方法を2年生のフライス盤の授業の中へ取り入れて, 学生に正確なスコヤの測定をするための方法を指導することとした. 今回は, 指導をしている中で不安全な工程の対策をする中から, 学生が安全に理解しやすく作業できる方法を確立することができた.
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Report
(1 results)
Research Products
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