眼球運動障害「斜視・斜位」のスクリーニングのための簡易検査システムの開発
Project/Area Number |
17H00376
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
工学Ⅱ(情報系)B
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
高塚 佳代子 宮崎大学, 工学部, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2017
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥490,000 (Direct Cost: ¥490,000)
Fiscal Year 2017: ¥490,000 (Direct Cost: ¥490,000)
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Keywords | 眼位異常 / カバーテスト / 検査プロセスのデジタル化 |
Outline of Annual Research Achievements |
斜視・斜位のような眼球運動障害は、立体視不良や眼精疲労を引き起こすため、早期の発見と対応が求められる。しかし、現在の検査方法は手間が掛かり、視力検査と違って有資格者しか行えない上に、この種の検査にあたる眼科医や視能訓練士は慢性的に不足している。以上のことから、有資格者不在でも、斜視・斜位の有無を暫定的にチェックできる簡易検査システムの開発には大きな意義がある。 本研究では、斜視・斜位の有無を暫定的に調べる検査システムの開発を目的とし、この種の検査法の一つ「カバーテスト」を自動化した。本検査法を自動化する上で解決すべき主な技術的課題は2つあったが、それぞれ次のように解決した。一つ目は、片眼を外界から遮蔽する機能の自動化における課題であった。本研究ではゴーグル型3Dグラスの液晶シャッター機能を使ってこの機能を自動化したが、この開閉は対応ディスプレイから自動的に発せられる赤外光トリガー信号を受けて開閉されるものであり、もともと自由にコントロールできるようにはなっていなかった。そこで、3Dグラスのシャッターの開閉をコントロールする赤外光シグナルをシミュレートできるようにするため、このようなシグナルをマイコンArduinoに組み込み、望む機能を実現できるようにした。二つ目は、液晶シャッターは従来のカバーテストのカバー器具(遮眼子)と比べて透明度が高く色が薄いため、求められるレベルの遮蔽性能を示し得るかどうかの問題があった。そこで, 性能をテストする実験を繰り返し行い、カバー・アンカバーのタイミングや回数の調整を行い、正しい判定が得られるようにした。検証実験の結果、外斜視の検出可能性が確認された。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)