乳がん化学療法における標準制吐対策に対するオランザピン併用の有効性に関する検討
Project/Area Number |
17H00502
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
薬学Ⅲ-A
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
名和 美奈子 岐阜大学医学部附属病院, 医学部附属病院, 薬剤師
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Project Period (FY) |
2017
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
Fiscal Year 2017: ¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
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Keywords | オランザピン / 乳がん / 制吐対策 |
Outline of Annual Research Achievements |
・研究目的 抗がん剤治療において悪心・嘔吐は、患者のQOLを損なう副作用の一つである。乳がんで用いられるアントラサイクリン系薬剤(ドキソルビシン+エピルビシン)とシクロフォスファミドの併用(AC/EC)療法は制吐コントロール不良である。これらのレジメンは高度催吐性リスクに分類され、NK_1受容体拮抗薬+5HT_3受容体拮抗薬+デキサメタゾンの3剤併用療法が推奨されている。しかしながら3剤併用の制吐対策を行った場合でも、悪心・嘔吐抑制率は50%程度である。 抗精神病薬として使用されるオランザピンは悪心改善効果が高い薬剤として知られており、海外のガイドラインでは制吐対策薬剤として推奨されている。そこで、本研究では、悪心・嘔吐抑制率の悪いAC/EC療法が施行される患者を対象に、標準制吐対策である3剤併用療法を対象として、オランザピンを追加した場合の悪心および嘔吐に対する効果について評価・検証することを目的とする。 ・研究方法 岐阜大学医学部附属病院にてAC/EC療法等が施行された乳がん患者とし、悪心および嘔吐の発現および重症度について電子カルテより後方視的に調査する。化学療法開始と同時に標準制吐対策である3剤併用療法に加えてオランザピンの投与を5日間行い、3剤併用療法を比較対照として、その有効性について評価する。悪心および嘔吐について有害事象共通用語規準version4.0, 2010年版(CTCAE日本語訳, JCOG/JSCO版)を用いて評価する。本研究は、岐阜大学医学系研究科倫理審査委員会の承認を得て実施する。 ・研究成果 AC療法が初回に施行される乳がん患者の制吐対策として3剤併用標準制吐対策にオランザピンを追加すると、遅発期における悪心が顕著に改善した。
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Report
(1 results)
Research Products
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