Project/Area Number |
17H00971
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Politics
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
山田 真裕 関西学院大学, 法学部, 教授 (40260468)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 幸男 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (30347257)
日野 愛郎 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (30457816)
松林 哲也 大阪大学, 国際公共政策研究科, 准教授 (40721949)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥43,420,000 (Direct Cost: ¥33,400,000、Indirect Cost: ¥10,020,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2019: ¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2017: ¥31,460,000 (Direct Cost: ¥24,200,000、Indirect Cost: ¥7,260,000)
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Keywords | 比較選挙制度 / イデオロギー / 投票参加 / 政治知識 / 確証バイアス / 選挙制度 / 国際比較 / 投票行動 / voting behavior in 2017 / ideological scale / image of prime minister / 民主主義 / ポピュリズム / 政治学 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は研究業績の公刊に注力した。学会・研究会での報告としては国内2件、海外8件である。また公刊業績としては査読論文3件, 査読なしの論文1件、book chapter1件(いずれも英語)である。2019年7月には日本選挙学会において、我々が収集したデータについてポスター報告を連名で行った。 山田は戦後日本におけるサーヴェイ・データによる政治的イデオロギー研究の蓄積を回顧し、今後の方向性を検討する論文を英語のbook chapterとして執筆した。日本における政治的イデオロギーや党派性についての議論はこれまで、保守対革新の対立軸を中心になされてきた一方で、近年の研究動向は「革新」という言葉自体への認知が特に若年層を中心に低下ないし変容をきたしており、その上でどのような尺度を用いるべきかについて方法論的な検討が進みつつある。 前田は政治知識の測定に関する知見を報告している。日野は査読論文2件において選挙調査における確証バイアスやTwitter利用に関する国際的な知見を報告している。例えば日本においては米独に比して、確証バイアスは小さい。また日野のTwitter研究は、国際的な選挙調査方法の多元性を増大するものである。松林はCSES調査データを用いて、高齢化社会の下で60代以上の高齢者による投票参加があまり衰えず、活発であることを示している。 これら我々による一連の業績は今後の国際比較選挙調査における方法論の更新に貢献しうる知見を提供しており、研究の発展に寄与するものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
国際的査読誌を含んだ英語による公刊業績を5件得ることができた。また国際的な比較選挙調査を発展させるための人的交流が主に日野によって進められている。このことはさらなる研究の進展を生むだろう。
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Strategy for Future Research Activity |
国際的な研究交流を今後も推進し、英語での研究成果報告に注力するとと主に、英語・邦語問わず更なるアウトプットを進めていきたい。データの公開についてはほぼ最終段階に来ており、2020年度の早い時期に国内外の研究者に対して公開する予定である。研究代表者の山田は秋から在外研究の予定であったが、COVID-19の影響により実施が危ぶまれる点が不安材料である。しかし遠隔会議形式での研究会なども可能なので、国内外を問わず研究交流を進め、さらなる研究成果の蓄積に努めたい。
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