Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
申請者らの研究グループは、オンリーワン技術である「分子手術法」を用いて、新しい分子内包フラーレンの合成を達成してきており、この研究分野を世界的に牽引している。本研究では、これまでの成果を基盤とし、フラーレンの内部に小分子・金属単原子・活性化学種を内包させる新しい手法を開発する。これは、サブナノスケールの空間に1個あるいは2個の化学種を閉じ込めることができる「ナノフラスコ」と見なすことができる。本研究は、この「ナノフラスコ」を利用して、バルクの物質とは全く異なる分子そのものの性質を明らかにする「ナノスケールラボラトリー」を構築し、新しい学理を創成し、新しい機能性材料をも創出するものである。本年4月から5月末までの研究期間では、開口部をもつC60誘導体を得るための原料合成を行った。
29年度が最終年度であるため、記入しない。