Project/Area Number |
17H01618
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 海外学術 |
Research Field |
Environmental dynamic analysis
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Research Institution | National Institute of Polar Research |
Principal Investigator |
小達 恒夫 国立極地研究所, 研究教育系, 教授 (60224250)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒沢 則夫 創価大学, 理工学部, 教授 (30234602)
真壁 竜介 国立極地研究所, 研究教育系, 助教 (40469599)
茂木 正人 東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (50330684)
高橋 邦夫 国立極地研究所, 研究教育系, 助教 (50413919)
溝端 浩平 東京海洋大学, 学術研究院, 助教 (80586058)
高尾 信太郎 国立極地研究所, 研究教育系, 助教 (80767955)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥42,510,000 (Direct Cost: ¥32,700,000、Indirect Cost: ¥9,810,000)
Fiscal Year 2020: ¥7,150,000 (Direct Cost: ¥5,500,000、Indirect Cost: ¥1,650,000)
Fiscal Year 2019: ¥6,760,000 (Direct Cost: ¥5,200,000、Indirect Cost: ¥1,560,000)
Fiscal Year 2018: ¥6,760,000 (Direct Cost: ¥5,200,000、Indirect Cost: ¥1,560,000)
Fiscal Year 2017: ¥15,080,000 (Direct Cost: ¥11,600,000、Indirect Cost: ¥3,480,000)
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Keywords | Southern Ocean Sentinel / Indian Sector / Marine ecosystem / Australia-Japan / Benchmark 2022 / Japan-Australia / Benchmark 2020 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度に行われた「海鷹丸」南極航海において得られた動・植物プランクトン、魚類稚仔試料、およびゲノム解析用試料の解析を実施した。既に解析が終わったものについては、国際・国内研究集会において発表した。 一方、平成30年度に実施された「海鷹丸」南極航海においては、中規模渦と生態系構造を調べる漂流系実験が行われた。その漂流系には時系列採集出来るセジメントトラップを平成30年度予算で新規に1基購入するとともに、既存の1基を吊架し実施した。得られた試料・データ等については令和元年度に行う予定である。 日豪研究協力強化に関しては、Marine Ecosystem Assessment of the Southern Ocean Conference(MEASO2018)(平成30年4月、ホバート市)期間中に、今後の南大洋センティネル計画(Southern Ocean Sentinel)における日豪協力体制について議論した。第4回南極科学に関する日豪ワークショップ(平成30年7月、東京)において、海洋生態系分野における日豪協力の進展および今後の方向性について報告した。同ワークショップでは、日本側から本研究課題で行われた、東経110度、南緯60度以南の海域での集中的海洋生態系研究で得られた成果が紹介された。豪側からは、豪南極基地の一つであるケーシー基地におけるペンギンを含む海鳥類の行動のトラッキングに関する研究計画が紹介された。日本の海洋生態系研究と豪の海鳥類トラッキング研究を有機的に融合させることで、さらなる研究の発展が期待されたことから、平成31年4月に国立極地研究所で研究集会を開催することとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成29年度に行われた「海鷹丸」南極航海において得られた動・植物プランクトン、魚類稚仔試料、およびゲノム解析用試料の解析を実施した。既に解析が終わったものについては、Marine Ecosystem Assessment of the Southern Ocean Conference(MEASO2018)(平成30年4月、ホバート市)、日本地球惑星連合2018年大会(平成30年5月、千葉市)、日本海洋学会2018年度秋季大会(平成30年9月、東京)、The 1st GRAntarctic International Symposium(平成30年12月、東京)、The 9th Symposium on Polar Science(平成30年12月、東京)において発表した。MEASO2018では、研究代表者が指導教員を務めている総合研究大学院大学複合科学研究科極域科学専攻の大学院学生がStudent Poster Awardを受賞した(Kagesawa et al, 2018)。 現場観測についても、中規模渦と生態系構造を調べる漂流系実験がおおむね順調に実施することが出来た。 日豪研究協力強化に関しても、MEASO2018期間中における日豪協力体制について議論、第4回南極科学に関する日豪ワークショップ(平成30年7月、東京)における、海洋生態系分野における日豪協力の進展および今後の方向性についての議論を行った。その結果、日本の強みを生かした海洋生態系研究と豪の海鳥類トラッキング研究を融合させることは、さらなる研究の協力強化につながると期待されたことから、平成31年4月に国立極地研究所で研究集会を開催することとなった。 以上のことから、「おおむね順調に進展している」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度においては、平成30年度までに行われた「海鷹丸」南極航海において得られた動・植物プランクトン、魚類稚仔試料、およびゲノム解析用試料の解析を実施する。特に、動物プランクトン・魚類稚仔では、消化管を摘出した試料を用いて、食物連鎖を推定するためのゲノム解析試料を行う。これらの解析から不足していると考えられる試料については、令和元年度に実施される「海鷹丸」南極航海において採集する。 また、これまでに得られた試料の解析の研究成果は、国際研究集会や国内関連学会において多数発表された。今後は、これらの成果を科学雑誌へ投稿することを支援して行く。 日豪の連携強化についても、平成30年4月に国立極地研究所で開催する研究集会を通して、海洋生態系分野における日豪協力の進展を進める。
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