Project/Area Number |
17H06843
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurology
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
宮崎 雄 大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (00803652)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 遺伝子 / 核酸 / 神経科学 / 脳神経疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの予備実験において、RNA結合タンパク質のCELF3が脊髄小脳失調症1型の原因遺伝子Ataxin 1 mRNAと結合することを確認している。今年度、ポリグルタミン病の培養細胞モデルを用いた実験では、CELF3が脊髄小脳失調症1型のみならず、脊髄小脳失調症3型とハンチントン病の各原因遺伝子のmRNAの発現も制御することを見出した。これは、一つのRNA結合タンパク質が複数のポリグルタミン病の原因遺伝子の発現を制御する可能性をもつものである。 これらのポリグルタミン病の原因遺伝子のmRNAとCELF3の結合が特異的なものであるかを検証するために、現在、Ataxin 1 mRNAをモデルとして、mRNA内のCELF3結合部位の同定に取り組んでいる。具体的には、Ataxin 1 mRNAと、GFP Tagタンパク質を付加したCELF3を一過性強制発現により共発現させたヒトHEK293T細胞およびマウス神経系Neuro2A細胞のlysateを用いて、まず抗GFP抗体によるRNA免疫沈降法でRNA-タンパク質複合体を沈降する。その後、このRNA-タンパク質複合体からRNAを分離・精製し、精製したRNAを用いてRNA-seqを行いAtaxin 1 mRNA配列上のCELF3の結合部位を推定する。続いて、推定されたCELF3の結合部位の塩基配列を置換した変異型Ataxin 1 mRNAを発現するplasmidを作製し、in vitro結合実験におけるRNA免疫沈降法と定量的RT-PCRによって、CELF3が変異型Ataxin 1 mRNAには結合しないことを確認する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ポリグルタミン病の培養細胞モデルを用いて、安定したRNA免疫沈降法の確立に時間を要している状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
ポリグルタミン病の培養細胞モデルを用いて、安定したRNA免疫沈降法の確立を急ぐとともに、CELF3ノックアウトマウスの中枢神経組織を用いたRNA発現解析も並行して行うことを考慮する。
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