Project/Area Number |
17H07337
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurophysiology / General neuroscience
|
Research Institution | National Institute for Physiological Sciences |
Principal Investigator |
曽我部 隆彰 生理学研究所, 生体機能調節研究領域, 准教授 (70419894)
|
Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
|
Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | 温度受容 / ショウジョウバエ / 脂質関連遺伝子 / 温度嗜好性 / 脂質 / 行動解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
新しい環境で本研究を開始するにあたって以下の準備を進めた。 第一に、モデル生物として利用するショウジョウバエの飼育環境を整えた。遺伝子改変ショウジョウバエを扱う隔離エリアを構築し、飼育に必要な設備(インキュベーター、実体顕微鏡作業台、餌作り用ドラフト)を整えた。餌の品質がハエの健康状態の鍵となるため、組成や製法をテストし、安定した餌が供給できる条件を確立した。次に以前の所属研究室よりショウジョウバエ株を入手し、新しい環境下での維持と継代を確立した。また、感覚神経群のタイプ別標識のために必要な株を他の研究室から入手した。 第二に、ショウジョウバエの温度嗜好性を評価する行動解析装置を作成した。以前の所属研究室で使用していた機器の情報をベースに、所属機関の技術課と共同で同等のものを作製した。実際にアルミプレート上でリニアな温度勾配を確立するために条件を検討し、生理的な温度範囲でいくつかの温度設定を決定した。さらに手順に改良を加え、それを反映した内容で論文を作成、投稿し、Journal of Visualized Experiments誌に採択された。 第三に、実際にショウジョウバエ幼虫を用いて温度嗜好性を検討した。まず野生型が想定した温度走性を示すのかを評価し、18-28℃の範囲では概ね安定した結果が得られることを確認した上で、DAGリパーゼの変異体を用いて同条件下で評価したところ、野生型とは異なる温度嗜好性を示すことが明らかとなった。この結果を平成30年度に米国で開催されるThe 59th Annual Drosophila Research Conferenceにて報告する予定である。一方で、特に10℃付近の低温を含む温度条件では野生型が想定していた走性を示さず、野生型の遺伝子バックグラウンドのチェックと交配によるヘテロ化で対処するべく対応を進めている。
|
Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|