Project/Area Number |
17J00154
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Environmental agriculture(including landscape science)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
東川 航 神戸大学, 農学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2018: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | トンボ類 / 保全 / 水田 / メタ個体群 / 生息地利用 / 生活史 |
Outline of Annual Research Achievements |
①水田を利用する赤とんぼ(トンボ科:アカネ属)数種の保全に関する総説の執筆:筆者のこれまでの研究により、里山の水田地帯で激減したミヤマアカネの生活史および各成長段階における生息地利用が解明された(Higashikawa et al. 2016, 2017, 2018)。ミヤマアカネを含めた7種の水田性の赤とんぼは、水田地帯における衰退原因が種ごとに研究され始めているものの、各種の生息地利用および保全に関する情報の蓄積と整理はこれまで不十分であった。そこで、筆者は水田を利用する赤とんぼ各種の生態や衰退原因に関する既存の情報をまとめた総説を執筆し、その中で、水田の赤とんぼを総合的に保全するための生息地環境の管理等に関して提言を行った。本総説は、日本陸水学会誌に投稿中である。 ②ミヤマアカネのメタ個体群構造の解析:兵庫県多可町、西宮市、宝塚市、大阪府北摂地域および秋田県仙北市の5地点においてサンプリングしたミヤマアカネの標本からDNAを抽出し、これらをRADSeqに供試した。得られた膨大な量の一塩基多型から、ストラクチャー解析に供試するものを選抜した。解析の結果、本種の兵庫県多可町個体群および西宮・宝塚市個体群はそれぞれに特異な遺伝的クラスターに分類されたことから、これらの個体群の間では遺伝的な交流が出来ておらず、各個体群の孤立化が進行していることが示唆された。一方で、大阪府北摂地域の個体群は複数の遺伝的クラスターを含んでおり、周辺の個体群と安定的に交流できている可能性が高いことが示された。秋田県仙北市の個体群は、関西の数個体群とは異なる遺伝的クラスターに分類された。今後、解析の条件をさらに検討し、結果をまとめて国際専門誌に論文発表する予定である。 ③学位取得について:博士後期課程の2年間の在学をもって、平成31年3月25日付で学位(農学博士)を取得した。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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