インド不二一元論学派における主宰神論を視座とした有神論教学形成過程の解明
Project/Area Number |
17J00156
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Chinese philosophy/Indian philosophy/Buddhist studies
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
眞鍋 智裕 九州大学, 人文科学研究院, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 後期アドヴァイタ学派 / マドゥスーダナ・サラスヴァティーのバクティ論 / Bhagavata Purana解釈 / Bhagavad Gita解釈 / 後期アドヴァイタのプラーナ論 / Bhaktirasayana / アドヴァイタ学派のバクティ論 / 後期アドヴァイタ学派の救済論 / アドヴァイタ学派のヨーガ論 / 後期アドヴァイタ学派のプラーナ論 / アドヴァイタ的ヴィユーハ説 / アートマンの四状態説 / アドヴァイタ的クリシュナ神観 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,『バーガヴァタ・プラーナ』(以後BhPと表記)の冒頭三頌に対するマドゥスーダナ・サラスヴァティー(16-17世紀)の註釈『聖バーガヴァタの第一巻の冒頭三頌註』(以後『バーガヴァタ註』と表記),彼の信愛(bhakti)論の著作『信愛の霊薬』,『バガヴァッド・ギーター』に対する彼の註釈『隠された意味の顕照』(以後『ギーター註』と表記)という三著に見られる信愛論の視点から研究に取り組んだ. 具体的には『バーガヴァタ註』のBhP 1.1.2-3に対する註釈箇所に対して分析を加えた.BhP 1.1.2-3の1) 不二一元論学派の立場では,信愛によって解脱を達成できるとされる一方,BhP 1.1.3の2) バーガヴァタ派の立場と『信愛の霊薬』においては,信愛は解脱を目的とするものとはされていない.そのため,マドゥスーダナは実際に信愛の結果をどのようなものと考えていたのか,疑問が生じる.『バーガヴァタ註』の記述と『信愛の霊薬』の記述を比較・分析したところ,彼は不二一元論学派の立場と『バーガヴァタ註』におけるバーガヴァタ派の立場とで明確に信愛に対する態度を変えていることが判明した.その理由は,『バーガヴァタ註』におけるバーガヴァタ派の立場は,『バーガヴァタ註』がBhPの註釈であることから,BhPの記述そのままに註釈を付しており,不二一元論学派の立場と矛盾する箇所に対して何ら解釈の会通を行っていないからである.この点は,S. Gupta博士やLance E. Nelson教授の研究によって指摘されているものであるが,本研究は,両者が参照していない『バーガヴァタ註』からこの点を補強するとともに,その一致しない理由を『信愛の霊薬』も『バーガヴァタ註』もBhPに基づく著作であることから,新たにBhPの記述と不二一元学派の教学の矛盾点に求めたものである.
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(29 results)