Project/Area Number |
17J01498
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Space and upper atmospheric physics
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
金田 和鷹 東北大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
|
Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2017: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 太陽電波バースト / 太陽コロナ / 磁気流体波動 |
Outline of Annual Research Achievements |
太陽では、フレアと呼ばれる爆発現象が頻繁に発生する。巨大な太陽フレアは地球環境に多大な影響を及ぼし得るため、その発生機構の解明および予測手法の確立が課題である。本研究では、太陽電波バースト中にみられるスペクトル微細構造(ゼブラパターン、ZP)の放射過程を解明するため、電波スペクトルデータと可視・紫外・X線等の多波長撮像データを用いた総合的なデータ解析を行った。その成果を以下に記す。
(A)ZPの存否によるIV型バーストの出現特性の違い:ZPを伴うIV型バーストと伴わない現象を統計的に比較し、ZPの発生条件に関する調査を行った。その結果、継続時間の長いフレアのピーク以降にZPの発生頻度が高くなっていることを明らかにした。ZPを伴わない現象について着目した研究は過去に例がなく、太陽電波放射の理解に大きく貢献するものである。以上の成果は、Kaneda et al. (2018b)として投稿準備中である。
(B)ZPの準周期変動とコロナ中の磁気流体波動:コロナ中に存在する磁気流体波動はコロナ加熱やコロナプラズマ診断の観点から非常に重要視されている。電波波長帯では、準周期的な強度変動が磁気流体波動の兆候として知られている。本研究では、ZPの縞構造に見られる準周期的変動に関するデータ解析を行い、それが短周期の伝搬性磁気流体波動により生じていることを初めて明らかにした。この結果は、コロナ中の磁気流体波動研究に対する高分解電波スペクトル観測の有効性を示したものであり、今後、同様の観測によりコロナにおける短周期磁気流体波動の理解がさらに進むことが期待される。以上の成果はKaneda et al. (2018, The Astrophysical Journal Letters) として発表した。
|
Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|