南極大型大気レーダーPANSYによるスケール階層構造と極域大気擾乱の実態の解明
Project/Area Number |
17J03536
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Meteorology/Physical oceanography/Hydrology
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
南原 優一 東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
|
Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2019: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2018: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2017: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 大気重力波 / 中層大気 / 大気レーダー / 南極気象 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者は2018年11月から2020年3月の間、第60次南極地域観測隊に参加した。2019年3月14日から24日と8月2日から12日には、10日間に亘るPANSYレーダーとラジオゾンデの集中観測を2回実施した。レーダーの散乱エコー強度と温度の鉛直構造から対流圏・下部成層圏の微細な大気の擾乱構造を捉えることに成功した。また、10日間にも亘る連続的な大気細密構造の観測は類を見ない物である。 2019年の8月26日から10月2日には、南半球で発生した成層圏突然昇温をターゲットとしたラジオゾンデ集中観測を実施した。南半球の成層圏突然昇温は10年に1度程度しか発生しない極めて稀な現象である。この集中観測では、成層圏突然昇温に伴う南極昭和基地上空の急激な温度上昇を高時間分解能に観測した。さらに9月初旬には、大きな温度偏差を伴う大きな波状構造を捉えることにも成功した。 また、2015年10月から2016年9月の1年間に亘るPANSY レーダー観測データを用いて重力波の間欠性について研究を行い、成果を論文にまとめ 2020年2月に Journal of Geophysical Research Atmospheres に投稿した。現在、この論文は査読審査中である。この研究は、PANSYレーダーの観測データに基づいて、今まで観測的研究がなかった重力波の間欠性の季節変化と鉛直構造を明らかにした。さらに、簡略化した理想数値実験を行い、対流圏界面付近の重力波の部分反射および上部対流圏ジェット起源の重力波が間欠性の鉛直構造に影響を与えることを示唆した。
|
Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(3 results)
Research Products
(10 results)