ヒトの協力社会における評判システムの機能およびその発達プロセス
Project/Area Number |
17J03941
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Experimental psychology
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
篠原 亜佐美 名古屋大学, 情報学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2018: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 子ども / うわさ / 評判 / 協力 / 他者評価 / 幼児 / 児童 / 評判操作 / 就学前後 / 発達 / 協力社会 / 向社会行動 / 信頼 |
Outline of Annual Research Achievements |
他者への評判を形成すること,自身の評判を操作することは,ヒトの協力社会を維持するための重要な行動との指摘がある。さらに,大規模なヒトの社会では,言語情報であるうわさが重要である。本研究では子どもが何歳頃からうわさを基に他者への評判を形成するか,うわさを気にして自身の評判を操作するのかを明らかにすることを目的とした。2019 年度は,研究2:子どもが複数のうわさを聞いたときに他者に対してどのような評判を形成するか,研究3:子どもが自分自身の行動をうわさされることを気にして行動を調整するか,について実験をおこなった。 研究2では7-8歳児が複数人(5人)から同様のうわさを1回ずつ聞く条件と,1人から複数回(5回)同様のうわさを聞く条件を設け,子どもがうわさを基に他者に対する評判を形成するかどうかを検討した。結果,子どもの評判形成には複数人からうわさを聞くことが重要である可能性が示唆された。これは,複数人から同様のうわさを聞いたことにより,信じるべき情報としてうわさの精度が上がったことによると考えられる。 研究3では子どもが自身の行動をうわさされることを気にして協力行動を調整するか(i.e., 評判操作をおこなうか)を明らかにするために,4歳児と8歳児を対象に実験をおこなった。参加児と同じ集団に属している子ども・違う集団に属している子どもに,実験者が参加児についてのうわさをする可能性があるとき,実験者が参加児についてのうわさをする可能性がないときで子どもの分配行動に違いがみられるかを検討した。結果,4,8歳児ともにうわさされる可能性があるときに協力的になった。 さらに,7-8歳児を対象にネガティブなうわさをする人に対して子どもがどういった評価を下すかについて検討をおこなった。結果,7-8歳児はネガティブなうわさをする人のことを悪いと評価している可能性が示唆された。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(12 results)