多相固体包有物のナノ組織解析:超高圧変成岩上昇期の流体挙動の解明に向けて
Project/Area Number |
17J04059
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Petrology/Mineralogy/Economic geology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田口 知樹 京都大学, 理学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 高圧型変成岩 / 集束イオンビーム装置 / 透過型電子顕微鏡 / ラマン分光法 / 藍晶石 / コース石 / 超高圧変成岩 / 集束イオンビーム / コーサイト / 変成流体 / プレート収束域 / 仮像 / 集束イオンビーム加工装置 |
Outline of Annual Research Achievements |
プレート収束境界地下で形成された高圧型変成岩は、地球内部の物質科学的特徴を理解する上で有用な天然試料である。これら変成岩には、地球深部由来の微小包有物が一般に保存されており、収束境界における変成作用や流体挙動を研究する上で最適である。一方、その対象が微小なために組織観察や組成分析が困難であり、沈み込み帯ダイナミクスの実態解明が遅れる要因となっていた。 この状況を打破するため、本研究では偏光顕微鏡観察と熱力学的解析による岩石学的研究を軸に、顕微ラマン分光法に基づく残留圧力解析、さらに集束イオンビーム装置と透過型電子顕微鏡による超微細組織観察を融合した「ナノ岩石学」という新規な分野横断型研究アプローチを推進してきた。本研究期間の特筆すべき結果は以下の通りである:(1)コーサイト仮像が超高圧変成岩上昇期の変成流体挙動を記録すること、(2)藍晶石が超高圧鉱物を保持する耐圧容器として非常に優れていること、(3)石英への減圧相転移を免れた特異なコーサイトの発見。特に(1)の成果は、超高圧変成帯のテクトニクスと超臨界状態にある変成流体の挙動を理解する上でのブレイクスルーとなる可能性が高い。その他の研究成果も、岩石学分野において権威のある論文誌「Journal of Metamorphic Geology」に複数掲載されており、当初設定した研究課題を問題無く達成したといえる。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(20 results)
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[Presentation] Early Carboniferous HP metamorphism in the Hida Gaien Belt, Japan: Implications for the Paleozoic tectonic history of proto-Japan2019
Author(s)
Satish-Kumar, M., Yoshida, T., Taguchi, T., Ueda, H., Horie, K.
Organizer
日本地質学会第126年学術大会
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