ウイルスの標的化、細胞内侵入、エンドソーム脱出能を移植した新規ナノキャリアの開発
Project/Area Number |
17J06926
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biomedical engineering/Biomaterial science and engineering
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
劉 秋実 大阪大学, 生命機能研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2018: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2017: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | B型肝炎ウイルス / ドラッグデリバリーシステム / ナノキャリア / ペプチド |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、B型肝炎ウイルス(HBV)の外皮Lタンパク質粒子(バイオナノカプセル;BNC)の研究を通して得られたHBV 由来「能動的標的化機構、細胞内侵入機構、エンドソーム脱出機構」を解析及び活用し、リポソーム(LP)等の脂質ナノキャリアに同機能を再構成することを目指す。 NTCP(Na-taurocholate co-transporting polypeptide)が唯一のHBV受容体とされてきたが、我々はミリストイル修飾したBNC(HBVモデル)を用いて、細胞内侵入過程における同受容体の役割を解析した結果、HBVが当初細胞表面に結合するのは細胞表層NTCP受容体でなく、HSPG(heparan sulfate proteoglycan)受容体が支配的であることを示した。私はHBVの細胞接着、細胞内侵入に関するHSPG受容体との結合領域(pre-S1領域のアミノ酸30-42残基)を同定した。HBVジェノタイプ間で高度的に保存されたアミノ酸残基(Asp-31、Trp-32、Asp-33)はヘパリン結合に対して不可欠である。 本年度は、HBVの能動的標的化機構、細胞内侵入機構を担う当ペプチドを中性LPに提示し、ペプチドのモル比、提示されたペプチドLPの粒子径やゼタ電位などの物性条件を検討し、臨床応用に近い化成品の最適化をした。また、作製されたペプチドLPにLuciferase siRNAや緑色蛍光タンパク質発現プラスミドを内封し、細胞質送達を行ったが、エンドソーム脱出が不十分のため、細胞内の遺伝子発現は検出されなかった。今後、効率的なエンドソーム脱出機構の搭載が必要と考えている。本研究の成果は、HBV治療薬の全く新しい創薬ポイントを提供する。また、HBV初期感染機構を分子レベルで明らかにしたものであり、ウイルス由来でありながら人工DDSナノキャリアの実用化に大きく貢献する。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)