新興ボルナウイルスの宿主域および病原性に関する分子基盤の解明
Project/Area Number |
17J07483
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Virology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小森園 亮 京都大学, 生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2019: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2018: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2017: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ボルナウイルス / リバースジェネティクス / 鳥ボルナウイルス / 宿主域 / 人獣共通感染症 |
Outline of Annual Research Achievements |
ボルナウイルスの宿主域ならびに病原性をさらに解析するため、鳥ボルナウイルスの1種であり優占種であるparrot bornaviris 4(PaBV-4) にのみ同定されたスプライシングの解析を行った。このスプライシングイベントにより、PaBV-4の表面糖タンパク質をコードするG遺伝子のC末端側領域が欠損したsmall glycoprotein 1 (sGP1)をコードするmRNAが発現することを確認し、またこのsGP1はN末端領域に分泌シグナルを有した細胞外分泌タンパク質であることが示唆された。sGP1の機能を同定するため、sGP1発現プラスミドを作製しPaBV-4持続感染細胞に導入した結果、細胞内のウイルスゲノムRNA量に変化はなかった。一方でsGP1発現非感染細胞にPaBV-4を接種するとコントロールと比較し優位にウイルス感染細胞数が上昇した。また昨年度確立したPaBV-4のリバースジェネティクス系を用いて、スプライシングイベントが起こらないよう同義置換を導入した変異体を作成した。野生型と変異体の増殖をQT6細胞で解析した結果、変異体はWTと比較し有意に増殖効率が低いことが明らかとなった。これらのことから分泌性タンパク質であるsGP1はPaBV-4の非感染細胞への感染性を上昇させる機能を有していることが明らかとなった。現在、このsGP1がどのような分子メカニズムでPaBV-4の感染性を上昇させているか解析を行っている。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(11 results)