大脳新皮質発生におけるp57インプリント鎖の役割の解明
Project/Area Number |
17J08651
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General medical chemistry
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
今泉 結 東京大学, 薬学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2018: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ゲノムインプリンティング / 大脳皮質発生 / エピジェネティクス / 神経発生 / 大脳新皮質 / p57 / cdkn1c |
Outline of Annual Research Achievements |
ゲノムインプリンティングはエピジェネティックな機構を介した常染色体上遺伝子の片アレル性発現と定義される。この現象は脊椎動物の中でも哺乳類にしか見られず、マウスにおいては約150、ヒトにおいては約80というごく限られた遺伝子についてしか見られない。これらインプリント遺伝子においては、発現抑制されたアレル(インプリント鎖)は機能を持たないと考えられてきたが、神経系においてはごく一部のインプリント遺伝子のインプリント鎖の抑制が一部解除され、この脱抑制が神経幹細胞の維持などに貢献している可能性が示唆されてきた。 父性インプリント遺伝子であるCdkn1c(p57)は、CDK阻害タンパクファミリーに属し、その母方鎖は脳の発生や機能制御において重要な働きをする。一方、発現抑制される父方鎖は機能を持たないと考えられていたため、詳細な解析はなされていなかった。しかしながら、本特別研究員はCdkn1c父方鎖の発現は胎生期においてわずかに検出されることを見出し、さらに、神経系特異的な父方アレルの破壊を行うと、甚大な脳発生の異常が引き起こされることを見出していた。この成果を踏まえ、当該年度はCdkn1c父方鎖を破壊した脳において、DNAメチル化状態を含むインプリンティングの状態がどのように変化したか、および、Cdkn1c父方鎖からわずかながらも発現する転写産物はどのような方向性をもって転写されているかについて検討し、新たな知見を得るに至った。本特別研究員はこれまでの所見をとりまとめ、国際誌に論文を投稿し、受理された。(Imaizumi et al., 2020, Scientific Reports)
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(12 results)