Anthropological Research on Peace-Building and Peace Keeping through Gift Exchange in Solomon Islands
Project/Area Number |
17J08813
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Cultural anthropology
|
Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
藤井 真一 国立民族学博物館, 学術資源研究開発センター, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
|
Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
|
Keywords | 紛争解決 / ソロモン諸島 / ガダルカナル島 / 国内避難 / 日常性 / 貝貨 / ランガランガ / 贈与交換 / ブタ / 真実和解委員会 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、平和的な社会関係の構築や維持・再生産に果たす贈与交換の働き(特にモノの役割)に注目しながら、「民族紛争」中のソロモン諸島ガダルカナル島民の生活戦略と紛争後の日常生活を解明することである。計画3年目にあたる2019年度は、下記の成果を得た。 (1)ガダルカナル島北東部および西部において、紛争渦中の村落部における個人的な加害・被害経験の聞き取り調査を行なった。この調査から、避難行動と生活実態に関する新たな口述資料、避難に係る家屋移転方法の民族誌資料、当該地域住民と国内マイノリティ(キリバス系移民)との軋轢等に関する口述資料を集積した。 (2)ソロモン諸島の贈与交換財として重要な役割を果たす貝貨について、マライタ島中西部ランガランガの人びとを対象に、彼らの生計活動の参与観察と聞き取り調査を行なった。この調査から、現代の貝貨製作過程と彼らの漁撈活動に関する民族誌資料、ランガランガの人びととマライタ島本島の他言語集団との交換経済に関する現地資料を得た。また、紛争処理や婚姻儀礼での貝貨のやり取りが集団間関係を操作する具体的な様態について新たな民族誌資料を集積した。 (3)これまでの研究成果をもとに、伝統的統治・平和・教会省の職員やソロモン諸島国立大学の教員らと討論し、紛争後社会の再構築における重要論点である補償をめぐる課題について認識を共有した。 (4)博士論文「生成される平和の民族誌―ソロモン諸島における「民族紛争」と日常性の人類学」を執筆、提出して学位を授与された。また、昨年度に日本語で発表した研究成果(ソロモン諸島における貝貨の現代的用法に関する考察)をEast Asian Anthropological Association(EAAA)の2019年度年次集会にて口頭発表した。
|
Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(3 results)
Research Products
(28 results)