被覆型分子ワイヤを用いたナノサイズの化学物質センサーの開発
Project/Area Number |
17J09894
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Functional solid state chemistry
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Research Institution | Kyushu University (2018) Kyoto University (2017) |
Principal Investigator |
細見 拓郎 九州大学, 先導物質化学研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2018: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2017: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 分子センサ / 酸化物ナノワイヤ / 炭素ー炭素結合開裂 / 分子認識 / ロタキサン / シクロデキストリン / メタロポリマー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究員は、前年度までに開発したナノサイズの化学物質センサの研究を応用発展させ、ガスセンサデバイスとしての実用化を行うべく、(1)「センサチャネルとなる金属酸化物半導体表面チャネルにおける分子の吸着脱離挙動の詳細な機構解明」を行いその中で偶然(2)「単結晶金属酸化物表面におけるケトンの炭素―炭素結合切断反応の発見」に成功した。(1)の課題は、本特別研究における重要課題である化学物質センサの実デバイス作製における動作原理に関わる中心課題である。本特別研究員は、この金属酸化物表面における有機分子の分子変換挙動を、質量分析および分光学的測定を駆使することで詳細に明らかとし、チャネル材料の前処理方法がその表面化学反応の進行度に極めて大きな影響を与えることを見出した。上記の研究内容に関しては論文として発表し、アメリカ化学会が発行するNano Lettersに掲載されている。さらにこの研究を進める中で発見した(2)の課題は、従来の有機化学的常識から外れる極めて興味深い反応である。その理由は第一に、極めて強固とされる炭素-炭素結合が、室温、大気化という温和な条件でごく短時間で切断可能という点であり、第二に、カルボニル基の位置の些細な違いによってこの反応の進行度が大きく変化する点である。後者の特性は、精密に設計された有機触媒を用いた系でも例がないほどの基質認識能であり、それを無機固体表面と有機分子との相互作用において達成したという点で重要な結果である。この結果は、本特別研究課題である分子認識を行う上で、極めて有望であると考えられる。(2)の成果に関しても、3件の学会発表にて発表しており、うち一件で優れた研究成果に与えられる発表賞を受賞した。このように、本特別研究員は期待以上に研究を発展させ、国内外で高い評価を受けている。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Rational Method of Monitoring Molecular Transformations on Metal-Oxide Nanowire Surfaces2019
Author(s)
C. Wang, T. Hosomi, K. Nagashima, T. Takahashi, G. Zhang, M. Kanai, H. Zeng, W. Mizukami, N. Shioya, T. Shimoaka, Y. Aoki, J. Terao, T. Hasegawa and T. Yanagida
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Journal Title
Nano Lett.
Volume: 19
Issue: 4
Pages: 2443-2449
DOI
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Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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[Presentation] Spectroscopic Analysis of Single Crystalline Nanowire Surface Reveals Chemical Transformation Pathways of an Aldehyde on ZnO2018
Author(s)
Chen Wang, Takuro Hosomi, Kazuki Nagashima, Tsunaki Takahashi, Guozhu Zhang, Masaki Kanai, Hao Zeng, Wataru Mizukami, Nobutaka Shioya, Takafumi Shimoaka, Takehiro Tamaoka, Hideto Yoshida, Seiji Takeda, Takao Yasui, Yoshinobu Baba, Yuriko Aoki, Jun Terao, Takeshi Hasegawa, and Takeshi Yanagida
Organizer
分子アーキテクトニクス研究会 第9回研究会
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[Presentation] ZnOナノワイヤに対する分光学的解析を用いた 長鎖アルデヒドの固体表面反応メカニズムの解明2018
Author(s)
細見拓郎, Wang Chen, 長島一樹, 高橋綱己, 張国柱, 金井正樹, 水上渉, 塩谷暢貴, 下赤卓史, 玉岡武泰, 吉田秀人, 竹田精治, 安井隆雄, 馬場嘉信, 青木百合子, 寺尾潤, 長谷川健, 柳田剛
Organizer
ImPACT宮田プログラム 公開成果報告会
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