Project/Area Number |
17J09905
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biomedical engineering/Biomaterial science and engineering
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
三浦 理紗子 京都大学, 工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2019: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2018: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2017: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 自己組織化ナノゲル / ドラッグデリバリーシステム / がんワクチン / 免疫チェックポイント抗体 / 自己組織化 / ナノゲル / ワクチン / 抗原デリバリー |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで、機能化自己組織化ナノゲルを用いたがん治療ワクチンの開発を進めてきた。ナノゲルワクチンは抗原をリンパ節へ効果的に送達し、抗原特異的な細胞性・液性免疫の双方の活性化を実現する。今年度は、ナノゲルワクチンと免疫チェックポイント抗体療法の併用による完全奏効率の向上を目的に検討を行った。ナノゲルワクチンにより免疫システムを十分に活性化し、続いて免疫チェックポイント抗体(抗PD-1抗体)を投与することでその活性減弱が阻害され、相乗効果的に抗腫瘍効果が向上すると考えられる。本研究では、臨床試験において良好な結果を示しているコレステリル基置換プルラン(CHP)ナノゲルワクチンと抗PD-1抗体を用い、臨床展開可能性の高い免疫治療法の確立を試みた。 CHPナノゲルとモデル抗原であるオボアルブミンを複合化し、さらにCpGアジュバントと混合することでナノゲルワクチンを調製した。まずE.G7-OVA担癌マウスに対し、数日間隔でナノゲルワクチン及び抗PD-1抗体を投与し、抗腫瘍効果を評価した。その結果、ナノゲルワクチンや抗PD-1抗体の単剤投与と比較し、併用投与により抗腫瘍効果及び完全奏効率が向上したことが明らかとなった。また、ナノゲルを用いないワクチン系と比較しても優位に治療効果が改善されていた。治療の際の腫瘍内免疫環境を評価したところ、併用投与により腫瘍浸潤キラーT細胞の増加及びその疲弊の抑制が確認された。つまり、ナノゲルワクチンにより免疫活性化を誘導し、抗PD-1抗体によりその疲弊を抑制することでキラーT細胞の活性が維持され、相乗効果的な治療効果の向上が実現されたと考えられる。また、併用投与による副作用は確認されなかった。 以上の結果より、CHPナノゲルワクチンと抗PD-1抗体の併用療法は副作用なく高い完全奏効率を実現することが明らかとなり、新規な免疫療法として期待される。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(15 results)