A Study on the Environmentally Conscious Behavior for Sustainable Consumer Communities
Project/Area Number |
17K00747
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Research Field |
Home economics/Human life
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
木村 美智子 茨城大学, 教育学部, 教授 (70214898)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 裕紀子 茨城大学, 教育学部, 教授 (00272740)
鄭 暁静 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (30774632)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2017: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 環境意識 / 衣服の倫理 / 物語 / SDGs / ジェンダー / 消費者市民社会 / 環境配慮意識 / 環境配慮行動 / ESD / サスティナブルファッション / 家庭科教育 / 持続可能社会 / 風土性 / 生活経営学 / 日韓比較 / 家庭科教員 / 環境教育 / アクティブ・ラーニング / ゲーミング・シミュレーション / 消費者教育 / 人間生活環境 / 環境対応 / 教育工学 / 環境 / 教育学 |
Outline of Annual Research Achievements |
環境配慮意識・行動に関わるゲーミング・シミュレーションの設計・実施と生活意識・スキル獲得のための教育実践に関する研究成果は以下のとおりである。 (1)環境配慮意識と行動に関わるゲーミング・シミュレーション:衣服の大量廃棄や生産プロセスにおける労働の不公正を取り上げ、「衣服の倫理」をつくることを目的として「BAZAAR」というゲーミングを設計・実施した。このゲーミングでは、プレイヤー達は不用な衣服をプレイヤー間で贈与し合い、衣服との新しいつきあい方を物語形式で考案することを通して、衣服の多様な価値を発見する。そして、 ディブリーフィングにおいて、衣服との新しいつきあい方を実践することで守られる衣服の価値や、実践上の困難と解決策について議論し合うことで、「衣服を大切にするべきである」という衣服の倫理に関して相互承認を行う、というものである。「衣服の見方」や「他者にとっての衣服の価値への尊重」等、プレイヤーの意識の変化に関わる3つの仮説を立てたうえで、BAZAAR の実施実験を行ったところ、仮説に整合する結果が得られた(木村)。 (2)生活意識・スキル獲得のための教育実践:家庭科の教科書における記述内容やイラスト・写真を対象にジェンダーの視点で分析を行った。現行の教科書はジェンダーバイアス的な表現が多く解消されており、さらには多様性を包括する社会への理解を促す内容になっていることが明らかになった。ジェンダーを乗り越え、多様な生き方が共生する、持続可能な社会の生活主体を育てられる家庭科教育の役割が示唆された(鄭)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
国内においては、対面とオンラインのハイブリッドでゲーミングを実施し、ゲーミング・シミュレーションの有効性を分析できたが、韓国でのゲーミング実施が困難な状況である。そのため日韓の比較分析を行うという当初の計画が進んでいない。
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Strategy for Future Research Activity |
1.今後の予定: 韓国でのゲーミングを進める準備はしているが、当初受け入れ可能であった韓国の大学では、受け入れ教員が退職し、すぐには実施できない状況である。そのため、次の2つの方針で研究を進める予定である。 (1)韓国での受け入れ先を探し2023年中に実施を計画する。この準備については、研究分担者である鄭准教授が担当して進める。 (2)上記と並行して、「環境意識と生活意識との関連性を問う意識調査」を韓国大学関係者を対象として実施する。この調査では、同時に本研究課題で開発したゲーミングに対する関心の有無を調査する。関心の高い研究者に対してはゲーミングへの参加を呼び掛けたいと考えている。 2.当初計画との変更点: 2023年中に(1)の実施ができない場合には、(2)での調査結果を分析し、開発してきたゲーミングの分析結果とも合わせて、本研究課題をまとめていく予定である。
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Report
(6 results)
Research Products
(34 results)