A Comprehensive Study of Vasubandhu's Vyakhyayukti
Project/Area Number |
17K02224
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Research Field |
Chinese philosophy/Indian philosophy/Buddhist studies
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Research Institution | Otani University (2020-2022) Otani University Junior College (2017-2019) |
Principal Investigator |
上野 牧生 大谷大学, 文学部, 准教授 (70460657)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀内 俊郎 東洋大学, 東洋学研究所, 客員研究員 (60600187)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2019: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2018: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 増一阿含 / ヴァスバンドゥ / グナマティ / 徳慧 / 経典解釈 / 聖典論 / 馬鳴 / 三啓集 / 阿含経典 / 世親 / 敬聴 / 説法師 / 説法者 / Vasubandhu / 『広義法門経』 / 『頌義集』 / 仏教学 / 天親 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は5世紀頃のインド文化圏で活動した仏教僧ヴァスバンドゥ(世親)の『釈軌論』を対象とした総合的研究である。『釈軌論』は説一切有部に伝承された経典解釈方法論を体系化した大著であり、5世紀までの北西インド仏教圏域における経典解釈方法論の集大成に位置づけられる文献のひとつである。ただし、そのサンスクリット原典は未発見であり、また漢訳もされなかったため、参照可能な一次資料はチベット訳に限られる。さらに、『釈軌論』が解釈対象とした阿含経典(説一切有部系)も、サンスクリット・漢訳・チベット訳のいかなる言語においても完全には現存しない。そのため『釈軌論』の研究には、『釈軌論』原典の不在と、解釈対象である阿含経典の原典の不足という、二重の困難が伴う。したがって『釈軌論』の研究に際して、まずは世親が引用・言及する阿含経典のサンスクリットを回収する作業が求められる。こうした視点に基づき、2022年度は、『三啓集』をはじめとする新出サンスクリット仏教文献から、『釈軌論』およびグナマティ(徳慧)の『釈軌論注』に引用される阿含経典の回収につとめ、いくつかの引用例を回収することができた。そのため、従来は未解明であった増一阿含の引用例について、その出典を比定することができた。なお、そうした新出サンスクリット仏教文献の登場により、本研究の目的をより精緻に達成するための研究の実施が可能となったため、研究計画をさらに延長する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
『三啓集』をはじめとする新出サンスクリット仏教文献から、『釈軌論』『釈軌論注』に引用される阿含経典を回収することができた。以上の理由から、研究計画が「おおむね順調に進展している」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も着実に『釈軌論』の解読作業を行い、校訂テクストの作成を行う。また、それに基づいた訳注研究も適宜、継続する予定である。さらに、『釈軌論』の 解読に資する関連文献の調査・発掘も継続し、国内外の最新の研究成果を取り入れていく。 その際、定期的に国内外の研究者と読み合わせを実施し、また研究会などでの発表を行うことにより、複数の研究者からのフィードバックを得て、テクスト校訂や訳注研究に反映させる予定である。
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Report
(6 results)
Research Products
(25 results)