多様な公演分野別集計を可能にする日本の商業演劇公演データベースの整備
Project/Area Number |
17K02404
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Research Field |
Art at large
|
Research Institution | Satistical Information Institute for Consulting and Analysis |
Principal Investigator |
坂部 裕美子 公益財団法人統計情報研究開発センター, その他部局等, 研究員 (50435822)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2019: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2018: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2017: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
|
Keywords | 伝統芸能 / 宝塚歌劇団 / 吉本新喜劇 / 寄席定席 / 統計分析 / 長期データ / 宝塚 / 寄席 / 時系列統計 / ジニ係数 / 歌舞伎 / 上演データベース / 劇場史 / 松竹新喜劇 / 時系列比較 / 長期統計 / 商業演劇 / 時系列データ / データベース / 日本演劇 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度は、(1)日本劇団協議会の発行資料をデータ化した、劇団活動の経年データ分析と、(2)宝塚歌劇団在団者の活動期間の長期データ分析の2つを中心に研究活動を行った。 (1)に関しては、資料掲載値をグラフ化してみると、それぞれの劇団の活動状況が特徴的に示されること(例:劇団創設から×十周年、などの年には前後の年と傾向が変わる)や、1990年代~現在までという比較的長期間の連続データが取れるため、公演回数の推移の形態別に劇団をいくつかのグループに分けて比較することも可能、という知見が得られた。しかし、元資料の調査が任意回答であるため、データ分析を行うには限界があり、今後の課題である。 (2)は、長年継続して集計している研究テーマなのだが、本年は成果の認知をより広めたいと考え、これまで一度も報告を行ったことがなかった学会にアプローチして、本年度中に研究報告から書籍出版準備完了まで漕ぎつけた。そもそもは「特殊な女性劇団の活動概況把握」というつもりで始めた集計だったが、様々な公的統計の長期データとの比較などを行う中で「女性の社会進出」と絡めた分析も可能であると感じ始めた。これからは、スポーツなど他分野の長期活動概況との比較も考えていきたい。 これら以外にも、昨年度同様、所属先の機関誌「ESTRELA」にて隔月の原稿執筆(令和4年度に取り上げたテーマは「吉本新喜劇」「宝塚」「歌舞伎」「落語」、さらに9月号では「実演芸術における公演データの整備とその分析」の特集企画及び原稿執筆を担当)、集計用データの更新などを継続的に行っている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
従来から収集している分野の公演データは順調に更新・集計が進められているが、それぞれを「多分野間で比較可能なデータベース」の構成にまで拡張できていない。特に本年は、日本劇団協議会データ集計を行う中で、従来設定してきた公演の「1単位」(同一劇場×同一日程×同一演目を1単位とする)では不十分(括りが大きすぎる)であるように思い始めた。今後は作業ボリューム増大との闘いになるかも知れない。
|
Strategy for Future Research Activity |
関係の研究会や公開講座に積極的に参加し、最新のデータ公開状況やデータ処理技術を学ぶようにしている。特に昨今のOCRの技術進展は目覚ましく、今後のデータ作成の大きな推進力になりそうなので、いくつかのオープンソフトの試用を開始している。 令和5年度は最終年度となるため、さらに積極的な研究成果の対外発信を目指したい。
|
Report
(6 results)
Research Products
(21 results)