食品残さ飼料化における法制度的・社会経済的フィルターに関する基礎研究
Project/Area Number |
17K07980
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Research Field |
Agricultural science in management and economy
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
淡路 和則 龍谷大学, 農学部, 教授 (90201904)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | エコフィード / 環境負荷低減 / 温室効果ガス / 酪農技術 / 食品残さ / 食品リサイクル / 食の安全・安心 / 畜産物の高付加価値化 / 飼料規制 / SDGs / 食品ロス / 新型コロナ等感染症 / 家畜衛生 / 防疫 / 高付加価値化 / 飼料自給率 / 飼料用米 / 食の安全 / バイオマス / カスケード利用 / 認証制度 / 差別化 / 農業経済学 / 農林水産物 / 環境調和型農林水産 / 廃棄物再資源化 |
Outline of Annual Research Achievements |
エコフィードと社会的フィルターに関しての本研究のとりまとめ段階に入り、エコフィードの社会的意義について改めて俯瞰的に整理し、新たな視角を提示できた。具体的にはエコフィードの「エコ」についてである。これまでエコノミカルとエコロジカルのエコを重ね合わせて意味として理解されてきた。後者については、食品残さの利用あるいは輸入飼料穀物の代替によって環境負荷低減に貢献することを指していた。ここに温室効果ガス削減による地球温暖化防止の観点を加え調査研究を進めた。 「環境負軽減に向けた酪農経営支援対策」において令和3年度から不飽和脂肪酸カルシウムの給与がメニューの一つに加えられている。この点に着目して、脂肪酸カルシウム等の脂肪酸製剤の利用についての実態把握を行った。こうした脂肪酸製剤は、牛の消化プロセスから発生するメタンガスを抑制する効果があることから、地球温暖化問題へのアプローチのひとつになる。 酪農経営へのヒアリング調査および経営データからは、高泌乳量を追求する技術進歩の結果、乳脂肪分が低下する問題に直面し、その打開策としてバイパス油脂を添加していると考えられた。脂肪酸製剤の利用実態については、愛知県で実施したアンケートから、使用している経営は36%、使用経験がある経営が11.8%であり、使用したことがない経営は52.8%であった。そして、使用している経営は、多頭飼養で高乳量という特徴を指摘することができた。ヒアリング調査から、脂肪酸製剤の価格が上昇していることから、食品加工の残さに注目する動向がうかがえた。 従って、不飽和脂肪酸主体のエコフィードは、酪農技術の課題を克服するという技術改善フィルターと温室効果ガス対策という環境保フィルターおよび政策フィルターから促進が期待されるといえた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
年度途中とりわけ調査を集中的に計画していた夏季を中心に新型コロナ感染の急激な拡大等があり、海外調査および国内での実態調査を控えざるを得なかったことから、当初の計画の通りに研究を遂行できない部分があった。新型コロナ感染拡大に加え家庭の事情もあって、計画通りの方法と内容で研究を実施できなかったところがあったものの、許容されたなかでのヒアリング調査を実施し、またオンラインのヒアリングで代替するなどして研究を概ね遂行できた。 国外からの研究者招へいも予定していたが、新型コロナ感染によって見送ることとした。これについても、インターネットでのやりとりである程度カバーできたといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナ感染拡大で見送りにした海外調査を実施し、国外でのエコフィードに関する情勢変化および研究動向を把握する。 国内においては、新たに加えた温室効果ガス削減という観点から、その効果が期待される飼料添加剤について利用実態を把握するとともに、エコフィードが代替する可能性を検討する。さらに、地球温暖化との関わりや使用原料に対して消費者が抱くエコフィードのイメージについて分析を行う。 国外からの招へいについては、スケジュールを再調整して可能な限り実施し、情報交流とともに研究成果のアウトリーチに努める。
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Report
(6 results)
Research Products
(8 results)