ソフトウェア開発におけるコミュニケーション力育成のための文書教育および教育評価
Project/Area Number |
17K12937
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Science education
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Research Institution | Nagano National College of Technology |
Principal Investigator |
藤田 悠 長野工業高等専門学校, 情報エレクトロニクス系, 准教授 (80573120)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2019: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2018: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2017: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | テクニカルライティング / ソフトウェアドキュメンテーション / プログラミング教育 / ライティング教育 / ソフトウェア開発文書 / アクティブラーニング / ソフトウェア設計書 / コミュニケーション / ソフトウェア開発 / 文書作成 / プログラミング / ライティング / ディスカッション / 文書品質 / 開発文書 / 文書教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度は,これまで新型コロナウィルス感染症による制限なく,予定していたライティング教育の試行及び検討について,考案したカリキュラムを一通り実施することができた.これにより,「ソフトウェア開発におけるライティングスキル養成のための文書教育の実践」として,一連の教育を実施した結果を基にした,研究会発表を実施することができた.この教育は,導入,基礎,応用の三段階からなり,導入としてライティングの必要性および自身のスキルへの気づき,基礎としてライティングスキルの習得と実践,応用としてソフトウェアドキュメンテーションにおけるライティングへの展開からなる.この教育の実践により,各段階で期待した気づきが得られているか,新たな知見を与えられているかを検証した. また,これまで数年にわたって継続して実施してきた教育を基に,その違いに注目して比較した研究を「開発文書作成演習における入力情報の違いに対する気づきの変化の分析」として発表することができた.これは,ライティング教育の応用として実施した,ソフトウェアドキュメンテーションへの展開として,設計書を作成して,プログラミングの要求とする演習において,設計書を作成させるための入力情報の違いを比較したものである.教育の目的に応じて,入力情報を変えることで,発想を育成するのか,アルゴリズムなどの理解を促すのか,ライティングスキルを育成するのか,任意で設定することが可能であることが示唆された. 以上のことから,本来予定していた取組みを実施することができ,それを基にした検証を進めることができた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は,考案した教育カリキュラムを実施し,その結果をもとに検証して成り立つものである.しかし,新型コロナウィルス感染症による影響により,予定していた教育を実施することができない状態が続いた.これは,考案した教育内容が,グループやペアからなるアクティブな形式による教育による方法をとっていることによる. グループやペアによる活動の制限が緩和されたことで,予定していた内容で実施できるようになった.計画していた十分な回数をこなすことはできていないが,可能な範囲で実施し,実施した範囲内で検証を進めることができている. 結果として,やや遅れている状況ではあるが,最終段階としてまとめることができる最低限の状況は出来ていると考えられることから,遅れてはいるが,着実に進めることができているといえる.
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度は最終年度となることから,まとめとしての取組みを進める. 令和4年に,本来予定していた一通りの教育を実施し,その結果を基にした検証を進められる最低限の状況はできたといえる.したがって,まとめの取組みを進める.実際には,令和4年度に研究会発表した,全体を通して実施した教育の各段階における目的への影響を深く検証し,論文の形でまとめたいと考えている. また,導入,基礎,応用からなる,各段階の活動に関しても,可能な検証を深め,その成果をまとめていく予定である.基礎の段階で実施している教材については,レポート作成を対象とした具体的な学習教材である.これについて,学生が新しい知見を得られたかどうか検証し,参照している文書品質モデルにフィードバックする.また,応用の段階で実施しているソフトウェアドキュメンテーションにおける取組みについては,ライティングスキルだけでなく,プログラミングや論理的思考など多岐にわたる検討が必要であることから,さらなる展開を見据えて課題を整理したい.
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Report
(6 results)
Research Products
(18 results)