Project/Area Number |
17K13297
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Area studies
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Research Institution | Lake Biwa Museum |
Principal Investigator |
大久保 実香 滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 主任学芸員 (50636074)
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Project Period (FY) |
2019-02-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2019: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2017: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 山村 / 他出者 / 他出二世 / 孫ターン / 集落 / 村落 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度は、他出二世による山村集落へのかかわりについて調査研究を進めた。特に、他出二世による親の出身地への移住である「孫ターン」(嵩、2016)に着目し、孫ターン者の特性を理解することを小課題と位置付けた。複数の孫ターン当事者に対し、移住の経緯や移住後のライフスタイルなどに関する半構造化インタビュー調査を実施した。孫ターンに至る背景として親(他出者)が他出二世を伴って継続的に出身集落を訪問していたことや、孫ターン後の生活において祖父母世代・親(他出者)世代・孫(他出二世)世代の連携が存在したことなどが明らかになった。家族の存在が孫ターン者の移住先における人間関係に繋がっていたほか、幼少期から訪問を重ねてきたことにより孫ターン者本人と地域住民との関係性が移住前から存在する事例もあった。また、孫ターン者は家の跡取りや氏子、檀家など通常の移住者が果たさない役割を果たす場合があった。孫ターン調査においては、事例の相対化が今後の課題である。 一方、伝統的な知識や技能の継承については、他出者・他出二世のみならず外部者も含めた多様なアクターの存在が重要であることが昨年度までの調査で示唆された。伝統的な知識や技能の継承を目指し多様なアクターがかかわる事例として、滋賀県内における地域の食事文化の継承活動とその担い手に関する情報収集を進めた。地域の食事文化継承の実践に長年取り組んできた市民団体(滋賀の食事文化研究会)と連携して開催された滋賀県立琵琶湖博物館企画展示「湖国の食事(くいじ)」において、その成果を公表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大の状況により、当初の計画より限定的になっているものの、焦点を絞ってフィールド調査を進めた。
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Strategy for Future Research Activity |
産前・産後休暇および育児休業を取得予定であり、研究中断期間をはさんで研究期間を延長する。復帰後は、最新の研究動向、感染症拡大状況を含めた社会情勢等を踏まえて、改めて実現可能な計画を検討し実施する。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)