Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
本研究において、マウスおよびヒトの未授精卵から初期胚期においてCCCH型Zinc fingerドメインを持つ2つのPARPファミリー遺伝子(TiparpおよびParp12)が特異的に高発現することを発見した。また、抗体染色によりADPリボシル化が受精後前核に特徴的な局在を示すことが確認できたため、PARPファミリーの遺伝子が受精後前核のエピゲノム再構成に何らかの機能を持つという仮説の元、CCCH型PARPファミリー遺伝子の初期胚における機能解析を計画した。そこで本研究では、TiparpおよびParp12ノックアウトマウスをゲノム編集技術により作成を試み、これまでにそれぞれのTiparpのFloxedマウスおよびParp12ノックアウトマウスを作製した。本研究成果により、CCCH型PARPファミリー遺伝子の機能解析のための基盤を整えたため、今後はこれらマウスの交配と卵特異的Cre発現マウス(Gdf9-Creマウス)との交配を経てCCCH型PARPファミリー遺伝子のエピゲノム再構成に対する機能が明らかになることが期待される。