Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2017: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度の研究実績を以下に挙げる。 Luciferase Reporter Assayを行い、PPARγ(Peroxisome Proliferator-Activated Receptor γ)活性化能を評価したところ、非ステロイド性抗炎症薬の一つであるzaltoprofenに強いPPARγ活性化能を有することを明らかにした。さらに、RT-PCRとwestern-blottingにより、zaltoprofenが軟骨肉腫細胞においてPPARγの発現を誘導することを明らかにした。 WST assay, wound assay, invasion assayを行い、zaltoprofenが軟骨肉腫細胞の増殖能、浸潤能、遊走能を抑制することを見出した。また、shRNAを用いて樹立したPPARγ-knock down軟骨肉腫細胞にて同解析を行い、zaltoprofenによる抗腫瘍効果がキャンセルされることを確認し、抗腫瘍作用がPPARγを介することを明らかにした。 増殖能抑制のメカニズムを解析するため、EdU assayを行い、zaltoprofenが軟骨肉腫細胞の細胞周期を抑制することを見出し、その抑制作用がPPARγを介することをPPARγ-knock down細胞を用いて確認した。細胞周期に関わる因子として、zaltoprofenが軟骨肉腫細胞のp21発現を誘導することをwestern-blottingで解析した。増殖能の抑制にアポトーシスが関与する可能性を考え、各種apoptosis assayを行ったが、zaltoprofenがアポトーシスを誘導することは証明できなかった。浸潤・遊走能抑制のメカニズムを解析するため、zymographyを行い、zaltoprofenが軟骨肉腫細胞のMMP-2活性を抑制すること見出し、その抑制作用がPPARγを介することをPPARγ-knock down細胞を用いて確認した。
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