網膜微小循環イメージングと網膜電図を用いた網膜静脈閉塞症の統合的病態解析
Project/Area Number |
17K16965
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
安田 俊介 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (60718419)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2018-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2019: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 網膜静脈閉塞症 / 抗VEGF治療 / 光干渉断層計 |
Outline of Annual Research Achievements |
網膜静脈閉塞に伴う黄斑浮腫に対する抗VEGF治療は今後も治療の第一選択として用いられていく可能性が高い。医療経済の面からも、抗VEGF治療を最適に行い、治療回数を最小限にする方法を確立することが、臨床現場における最重要課題であるが、そのためのエビデンスが不足しているのが現状である。本研究の目的は、抗VEGF治療における新たな予後予測因子となる病態の同定を目指し、本邦の医療保険制度の元でより効果的にRVOに対する抗VEGF療法行うための新たなエビデンスを構築することである。 光干渉断層計を用いると黄斑浮腫(ME)を伴う症例の一部に中心窩陥凹の残存があり、その頻度はMEの原因疾患により異なることが報告されている。今回我々は、網膜中心静脈閉塞(CRVO)に伴うMEにおいて、治療前に中心窩陥凹の残存する症例の抗血管内皮増殖因子(VEGF)療法後の予後について検討した。 名古屋大学病院にて、CRVOのMEに対し初回治療としてranibizumabまたはafliberceptの硝子体内注射を施行し、12か月以上経過観察できた30例30眼を後ろ向きに検討した。初回に1回投与し、再発時に必要に応じて再投与を行った。治療前の中心窩網膜厚が、中心窩より200μm耳側及び鼻側の平均網膜厚よりも50μm以上小さい症例を中心窩陥凹残存と定義して2群(陥凹+群または陥凹-群)に分類し、両群の治療予後について比較した。 治療前に中心窩陥凹が残存しているCRVO症例において、抗VEGF療法後の視力が良好で、治療回数が少ない結果となったことから、予後良好を示唆する一因子となりうることを報告した(Retina 2017)。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)