慢性疾患患者がいる家族と看護師の家族コンコーダンス達成力アセスメントモデルの開発
Project/Area Number |
17K17495
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Lifelong developmental nursing
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Research Institution | Otemae University (2019-2022) Hyogo University of Health Sciences (2017-2018) |
Principal Investigator |
高谷 知史 大手前大学, 国際看護学部, 講師 (90757303)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2018: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2017: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 家族コンコーダンス / 家族看護学 / 家族のセルフマネジメント / 訪問看護師 / 家族ケア/ケアリング / アセスメントモデル / 慢性疾患 / 家族コンコーダンス達成力 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度は,令和3年度に引き続き,『在宅医療を受ける慢性疾患患者がいる家族を支援する訪問看護師による家族コンコーダンス形成力の構造』について,再分析の過程に取り組んでいる.「在宅医療」「訪問看護師による実践」「家族支援」といったコアキーワードのカテゴリのラベリングに難渋していたが,研究協力者等のスーパーバイズにより,カテゴリ化は洗練されたといえる.さらに,臨地での家族支援を実践する看護師にとって,活用可能な概念枠組みを構築するため,概念そのものや概念構造,概念同士の関連性についても分析を進めていく必要がある.また,臨地への応用を前提とした当該構成要素への影響因子および帰結に関する再分析では,影響因子の定性的分析が完了した.現在,帰結に関する再分析のプロセスに取り組んでいる.これらを構造ならびに影響因子や帰結を明らかにすることで,家族ケア/ケアリングモデルへの統合へと進み,より理論ベース,すなわちエビデンスベースの看護実践の示唆を臨地へ還元できるようになることが期待される. 一方,家族を対象としたインタビュー調査から質問紙調査へ変更を検討していた計画については,Covid-19禍における調査の実現可能性について再度検討した.その結果,当初,予定していたインタビュー調査を再計画していくこととした.在宅医療が必要な子どもをもつ養育者を対象としたデータが不足していることが懸念されているため,スノーボールサンプリングで対象家族にインタビュー調査でアプローチする等,確実かつ有用なデータの収集・分析に引き続き取り組んでいく.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
『在宅医療を受ける慢性疾患患者がいる家族を支援する訪問看護師による家族コンコーダンス形成力の構造』の再分析の過程において,膨大な質的データの分析に時間を要したが,研究協力者等の助言を積極的に取り入れ,確実に前進することができた.一方で,Covid-19の感染拡大の影響は薄れたものの,所属機関の大学院新設にかかる準備や,新カリキュラムにかかる新規科目の運営の難渋等といった大学教育エフォートが予定よりも増大し,本研究のエフォートを縮小せざるを得なくなった. 『看護師が具備すべき家族コンコーダンス形成力』を測定する尺度開発研究については,前進はあるものの未だ概念の再分析の過程にあるため,遅延している. したがって,当初の予定より遅れているが,臨地応用に適したモデルの構築ならびに,尺度開発のための準備を確実に進めていく必要がある.
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度は,当該科研費研究課題が延長の末の最終年度を迎えるため,家族を対象とした調査についてはインタビュー調査とし,スノーボールサンプリングで効率的に調査を実施していく. さらに,訪問看護師を対象とした『看護師が具備すべき家族コンコーダンス形成力』の帰結の再分析を早期に完了させ,概念,影響因子,帰結を統合した枠組みの構築し,それらをアイテムプールとした尺度原案の信頼性・妥当性を検討するための準備を進めていく.
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Report
(6 results)
Research Products
(8 results)