The Formation of Islamic Legal Schools through Interactions between Southeast Asia and other Regions
Project/Area Number |
17K18179
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Religious studies
Area studies
|
Research Institution | University of Shizuoka (2019-2022) Waseda University (2017-2018) |
Principal Investigator |
塩崎 悠輝 静岡県立大学, 国際関係学部, 准教授 (00609521)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2018: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
|
Keywords | イスラーム / ネットワーク / イスラーム法学 / ウラマー / 東南アジア / 南アジア / デジタル人文学 / 中東 / 可視化 / スーフィズム / ロヒンギャ / マレーシア / インドネシア / ファトワー / ムスリム同胞団 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、バングラデシュで現地調査を行うとともに、シンガポールやマレーシアで発表を行った。また、従来通りオンライン会議を活用して、インドネシアなどの研究者らとワークショップを2回開催した。 2022年度は、従来、本研究の最終年度となる見込みであったが、今後なお研究課題について研究を続けていく必要はあり、2023年度とあわせてさらなる研究への準備をしていく期間ともなった。具体的には、国内および欧米、シンガポール、マレーシア、インドネシアなどの研究者との共同研究を通して、イスラーム学者(ウラマー)の知的ネットワークに関する研究について発表し、同時に意見交換を行った。特に、シンガポール国立大学での研究発表(国際ワークショップ"MALAY WORLD MANUSCRIPTS: MEDIUM AND METHOD IN DECENTRING DOMINANT NARRATIVES ")は、東南アジアのイスラームの知的ネットワークに関する世界各国の主要な研究者が多数集まっており、貴重な情報交換を行う機会となった。この過程で、イスラームの知のネットワーク研究では、国際共同研究が重要であることがより鮮明になった。 また、インドネシアのナフダトゥル・ウラマー大学の研究者、Ginanjar Sya'banと2回のワークショップを行い、東南アジアと中東で横断的に活躍してきた19世紀から20世紀初期にかけてのウラマーと彼らの遺したテキスト資料によるネットワーク研究の可能性について検討した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
イスラーム学者(ウラマー)のネットワークに関する研究は、文献資料の収集、その資料を分析にかけてネットワーク分析やテクスト分析(データ・マイニング)を行う作業が必要である。いずれにおいても多くの研究者の参加を必要としており、国際的な共同研究が必要とされる。 2022年度は、国内(特に学術変革領域研究(A)「イスラーム的コネクティビティにみる信頼構築:世界の分断をのりこえる戦略知の創造」(イスラーム信頼学))および東南アジアの研究者らとの連携を進め、共同研究や意見交換を行い、研究成果を発表する機会を持った。 2022年度の研究は、次年度以降の研究を進めていくうえでも有用であり、今後研究成果を増幅させていくための準備ともなった。
|
Strategy for Future Research Activity |
2022年度はバングラデシュでの現地調査を本格的に開始し、東部を中心にイスラーム学校(マドラサ)の調査を行い、ロヒンギャ・ムスリムのウラマーを含む東南アジアと南アジアを結ぶウラマーのネットワークについて研究発表を行ったが、本格的な研究発表は2023年度以降となる。 本研究では、2021年度までは海外渡航が困難で、現地調査の機会が限られていた。2022年度には、シンガポールやマレーシアでの研究成果発表および現地調査、バングラデシュでの現地調査を行えたが、今後もさらなる積み重ねが必要となる。 特に、バングラデシュやインドにおいて、東南アジアとつながるウラマーのネットワークについて現地調査を行うことは、今後長期に渡っての課題となる。また、ヨーロッパ諸国においても研究発表および資料収集もひつようである。 研究成果の発表は、論文や書籍のかたちでも増やしていく。
|
Report
(6 results)
Research Products
(39 results)